《2003.9.9〜10》
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※9月8日以前の日記は、前ページに掲載
9月9日(火) きょうの最高気温は35.2℃。酷暑はいつまで続くのでしょう。
「アクション日記」のはじまりへ
大綱質疑本会議の2日目。共産党議員に続いて、「自民党・市民クラブ」の馬場伸幸議員が質問しました。実はこの議員、前議会の6月11日、田中丈悦議員の質問中、最初にヤジを飛ばした張本人です。その模様は当日の日記(青字部分=ここをクリック)に書きましたが、よほどこれが悔しかったのでしょうか。きょうの質問に入る前、前議会での私の発言をあげつらって“非難”のことばを並べました。しかし、議題とは関係のない発言は会議規則では禁じられていることです。「発言時間の制限はルールだ」と言い張るご当人は、きっとそんな“規則”があることも知らないのでしょう。もっとも議長の制止はありませんでしたから、「この程度は許容される」という前例を作ってくれたと解釈しておきましょう。そして、「売られた喧嘩…」にならないように、きちんとした議論をお返ししたいと思っています。
●参考=堺市議会会議規則・第50条
@発言は、すべて簡明にし、議題外にわたり、又はその範囲を超えてはならない。
A議長は、発言が前項の規定に反すると認めるときは注意し、なお従わない場合は、発言を禁止することができる。
B議員は、質疑に当たっては、自己の意見を述べることができない。
(注)この「会議規則」が妥当かどうかは議論の余地があるでしょうが、「ルール」を振り回して議論する人ほど“ルール”を知らないということは世の中にままあることです。
9月10日(水) チャドクガの幼虫を駆除中に刺されました。全国的に大量発生とか…。
いよいよ大綱質疑の本番です。いつの間にか発言時間は「19分」、順番も「人数の多い会派順」ということになっていて、トリを務めましたが、残った時間はなんと10秒でした。取り上げた5つのテーマと議論の結果をかいつまんでご報告すると、次のようなことになります。
@高齢者を敬い、プールやスポーツ施設利用料金の高齢者割引を!
つい先日、新金岡町のSさんからご指摘いただいたことです。市当局が「これまでの問題意識の希薄さ」を認めて検討を約束しまたから、きっと早晩実現することになるでしょう。
A病院患者の権利を尊び、堺病院は「患者の権利宣言」を行うこと!
1987年に提言していた「患者の権利宣言」も、実に16年ぶりに実現することになりました。
B良好な住宅環境を維持するため、ウィークリー・マンションなどの建設規制を!
最近、市内各地でウィークリー・マンションの建設が住宅環境を壊し始めています。行政による規制措置を求めました。なお、この問題では竹城台の自治会から「請願」も出ています。
C市教委の体罰事件根絶方針は、なぜ功を奏しないか?
体罰問題もずっと取り上げてきたテーマで、1991年に「体罰防止マニュアル」の策定に至りました。その効果か一時期下火になっていたのに、最近また増え始めて、昨年度はなんと7件も発生しています。増加の背景や事件の態様を分析してきめ細かな対処をすること、教師が「指導」に消極的にならないように、また学校をあげての指導体制を確立することなどを求めました。
D財政危機克服策は市民に理解され、また議会の対応はまちがっていないか?
財政危機を議論したのは、市議会への牽制球です。人件費抑制など「行財政改革」を求めながら、自分たちの身を削ろうとしないのでは、誰の信用も得られません。ただし今日は、「プロジェクト堺」(自由党系新人議員3人の会派)を代表して大綱質疑に立った杉本和幸議員が、「出席費用弁償は廃止すべき」と明確な意思表示をしました。
ところで、本会議終了後、議会運営委員会の正副委員長の訪問を受けました。昨日の馬場議員のあの場での発言は「不適切」であって、当人の所属会派代表でもある副委員長から「注意をした」とのこと。どうやら「事を荒立てないでほしい」とのご意向のようでした。しかし、当のご本人は本会議という公式の場で確信を持って発言したのでしょうから、きちんとした議論をすべきでしょう。ともあれ、正副委員長の気遣いには謝意を返しました。