6月11日(水) 昨日、梅雨入りが宣言されたのに、今日の降雨はゼロでした。
※6月10日以前の日記は、前ページに掲載
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《2003.6.11〜13》
「アクション日記」のはじまりへ
大綱質疑本会議の3日目です。最初の質問者は「プロジェクト堺」の新人議員。「秋田県がジェンダー・フリーという言葉を使わなくなった」と披露したり、「男らしさ、女らしさを大切に」と主張するなど、まさに西村眞悟代議士の愛弟子です。2番目の山中優子さんは、O-157事件やPTAでの活動経験に裏打ちされた主張で再質問にも立つなど、なかなか堂々たるものでした。3番目の田中丈悦さんも、これまでの住民運動から得た豊富な情報に基づいて、いい論点を立てて攻めました。
その田中議員の質問中のことです。「私たちは発言時間を著しく制限されている」旨を田中さんが話したところ、議席から「当たり前や」のヤジが飛びました。黙ってはおれません。「なんで当たり前や?」と私が語気を強めてヤジリ返すと、その議員と隣席の議員から「ルールや」「それが民主主義や」の声。質問の妨害になっては…と私が納めたところへ、田中議員の制止請求を受けた議長から、2人の議員へ「注意」が入りました。ところが、大綱質疑が終わり、次の議題となった「出席費用弁償廃止に関する条例改正」について提案理由の説明中、最初にヤジを発した議員がまた大声を出しました。すかさず、「議論があるなら、堂々と質疑をしなさい」と一喝。まだ声を震わせてウジウジ言ってる当人に、「それが議員の仕事だろう」と畳みかけました。
傍聴席でこれらのやりとりを聴いていた市民の方が、後から声をかけてこられました。「ひとことのヤジで雰囲気が変わるものですね。議場に緊張感が走ってましたよ。それにしても、話し合うことが民主主義だとさえ、あの議員たちは分かっていないのですか…」。また、当該2議員が所属する会派の議運委員からは、「すみません。注意しときました」との挨拶。このご挨拶に免じて、今日はこれくらいに…。
6月12日(木) 今日は、しとしと雨がときおり降って、梅雨らしい一日です。
昨日から風邪の症状がちょっと激しくなったため、今日は市役所に出勤せず、終日事務所で過ごしました。明日の「市民環境産業委員会」での発言準備に取りかかったのですが、その内容を知りたい担当職員の皆さんには、わざわざ電話をいただくなどお手数をかけました。しかしまあ、皆さんが常日ごろ自信を持って仕事をしておられることについて質問するのですから、何をきいてもきっと十分な答弁をしていただけると期待しています。なお、発言準備作業の合間に、美原町の議員や市民の方が来訪され、懇談しました。
6月13日(金)蒸し暑い一日。これからますます暑くなるのでしょうね。
市民環境産業委員会では、朝から熱い議論を展開しました。まず、質疑のトップに立って、住民基本台帳コードの通知業務が視覚障害者への配慮を欠いていたことを追及。この問題は、視聴覚に障害を持つ西村文美恵さんがご自身の体験に基づいて、選挙前の集会で指摘されたていたことです。全面的に非を認めた市当局は、担当助役が「お詫び」の発言をしました。
続いて取り上げたのは、産業廃棄物の不法保管と不法投棄によって社長や従業員が大阪府警に逮捕された事件です。実は、その社長の実父が堺市議であるため、事件への関与があったのではないかと疑う市民もたくさんいます。また、当の議員は入院中で、つい最近、所属していた会派からも離れました。産廃業務の所管委員会としてことの真相を質そうとしたのですが、市当局は「捜査中」を理由に詳しい説明を拒否。やむなく不法投棄を許した対処ミスを攻め、先ほどとは別の担当助役から「反省する」との発言を得ました。その上で、この問題を「継続審査」として、今議会の閉会後も審議することを委員会で決めました。