健康福祉プラザの公衆電話に関する議論には、大きな反響がありました。早くも昨夜、たくさんの方々からメールやファックスなどでご意見が届きました。例えば、「私は同プラザでボランティアをしています。障がい者の中にはタクシー券を配布されている人もありますが、タクシーを呼ぼうとして『公衆電話がない』と聞き、ため息をつきながら障がい児を抱っこして出て行く父親を見ました」。とてもつらく、また対応遅れの責任を痛感させられるお便りです。「昨日の委員会では、10円玉か100円玉でかけられる「Pてれほん」(旧ピンク電話)の設置検討も求めました。
●「公務員目線?」に欠ける附属機関運営
委員会質疑の2つ目は、堺市保健所運営審議会などの附属機関が条例の規定に違反して運営されている問題です。
公務員の仕事はすべて法令に基づいて行われますから、絶えず担当する職務の法令根拠を認識しておかなければなりません。そこで、「市民目線」との二題話として「公務員目線」というテーマを付けました。私自身も新たな審議会委員などに就任する際は、必ずその設置条例や規則などを読むことにしています。そして、過ちを発見したのです。
●条例違反は「保健所運営審議会」だけではありませんでした
この問題は、7月4日・5日のアクション日記でも書きました。条例に定められた「市長の諮問を行わないまま審議したり、傍聴に関する取り決めを審議会に諮らないなど、ごく初歩的なミスです。他にも、精神保健福祉審議会や社会福祉審議会で傍聴規定が諮られておらず、がん対策推進委員会、保健医療審議会、市立病院機構評価委員会は「諮問」が必要でした。もっとも、「諮問」の条項を改正した方がよいと思われるものもあるので、全庁的な点検を求めました。
■決算委員会・健康福祉分科会
もしかしたら、18日(火)の開催になるかもしれないと思っていた決算委員会健康福祉分科会も、昨日のうちに開会して終わりました。台風による災害対策に職員が専念できるよう、すべての常任委員会と各分科会が予備日を使うことなく終了したことになります。
●受動喫煙対策の強化
このため少し急ぎ足でしたが、「健康増進法改正に伴う喫煙及び受動喫煙防止対策」と「『性教育』及び関連する啓発活動」をテーマとして議論。受動喫煙防止に関しては、大阪府の関係条例制定を早期に行うための働きかけ、「堺市がん対策推進条例」が規定する受動喫煙の定義条項を改正することなどを求めました。
●性教育への取り組みと児童養護施設における性暴力
続いて、先日、浅香山中学校で行われた「いのちの授業」を紹介。中村礼子助産師と堺市の保健師2人による、妊娠や出産、また避妊、デートDV、LGBTにも及ぶ授業が感動的であったことを伝えました。その折、私の横で授業参観していた子ども育成課長も「子ども一緒に考えさせられる授業だった。子どもたちが未来に活かしてほしい」と感想を述べ、「いのちの授業は保健センターの取り組みから生まれた。若年妊婦や望まない妊娠が多いという地域の実情を踏まえ、正しい知識の補足、自尊感情や自己肯定感の育成などをめざして始まった。新たな課題が出ている現在、子ども育成という観点から関係各局と連携して取り組みたい」と答えました。
また、子ども家庭課長から市内の児童養護施設での性暴力事件について報告があったので、これら施設でも「性教育」への取り組みを進めることなどを提案しました。