3月26日(日)久しぶりに泉北1号線を走ると、色鮮やかな花々が目にとまります。
※3月25日以前の日記は、前ページに掲載
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《2006.3.26〜28》
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昨夜から泊まっている孫を連れて、このところ足が遠のいていたハーベストの丘の農産物即売所や和泉市の園芸店を訪ねました。暖かくなって、皆さんが動き始められたようで、各所で車が渋滞。予定していた事務所での仕事も滞りました。
ところで、百舌鳥古墳群の世界遺産登録をめぐって、その問題の本質を鋭く指摘して教えていただいた市民の方が、昨日の留守中、事務所に立ち寄って下さったようです。4月1日から政令指定都市になるに当たって、堺市はその「顔」づくりに必死です。そして、木原市長が躍起になっているのは、LRT(Light Rail Transit=低床式新型路面電車)と百舌鳥古墳群をユネスコ世界遺産とすることで、予算説明でもとくとくと謳っています。
ところが、百舌鳥古墳群の主要古墳は「天皇陵」として宮内庁が管理しており、自由な立ち入りはおろか、学術調査すらままならないのが現状です。世界遺産への登録申請のためには、「文化財」であることが必須条件で、広島原爆ドームの登録に際しては文化財保護法を改正して指定しました。しかし、歴代天皇のお墓だと主張する宮内庁が、これら古墳を文化財保護法の管理下におく可能性は限りなくゼロに近いのです。これまでの市議会での質疑で、堺市教委も「実現は困難だ」と答弁してきました。
他方、LRTも、現実的な計画路線は堺東駅と堺駅の間だけで、果たしてどれほどの利用が見込めるでしょうか。現在運行中のシャトルバスに替える費用対効果を考えると、将来、財政上の大きなマイナス因子を残さないか気になるところです。「東西鉄軌道」に期待する美原地域の住民などに幻想をふりまいてもいますが、そのような延伸可能性はまったくありません。
世界遺産指定の実現は、もしできるなら素晴らしいことです。LRTも、ヨーロッパ各都市のような都市形成の歴史に沿って発展してきた事例をみていると否定できるものではありません。
3月7日の大綱質疑で質したのは、いずれも危うさの伴う“夢”を示して、政令指定都市としての“発展”を印象づけようとする木原市政の薄っぺらさです。さすがに、市長は何も語らず、代わりに答弁に立った市長公室長も、世界遺産登録について、「ハードルが高いことは承知している」と答えざるを得ませんでした。
▼きょう、ホームページへのアクセセス件数が「16万」を超えました。最近の平日は300件ほどになったようです。
3月27日(月)市役所内で人事異動の内示が始まりました。思いは様々でしょうね。
午前中は、元職員のご家族の葬儀に参列。午後から、断続的に市当局との折衝を続けました。明日の最終本会議での一般質問は、やっぱり避けられないようです。質問テーマは、@市民への情報提供が仕事のはずの市立図書館での情報出し渋り、A予算委員会で指摘したヘルパー派遣事業者の不正への対応。発言の開始時間は、おそらく3時半以後になるものと見込まれます。
3月28日(火)春雨、春雷…。昼前から降り始めた雨は、春を呼んでくれるのでしょう。
朝のうち、事務所から電話とメールを使って、図書館や福祉推進部、市政情報室、行政課などと折衝。一般質問の発言準備を行いました。午後1時から始まった最終本会議では、予算審査特別委員会の委員長報告が1時間を超え、いちばん最後になった私の一般質問が終わったのは5時5分くらいだったでしょうか。一般質問の始めのテーマは、情報公開をめぐる図書館の不始末。アンケート調査の報告書を非公開にし、公開後もコピーを拒んだりしたことついては、答弁を求めた市民人権局長が批判。私はさらに、ユネスコの「公共図書館宣言」、日本図書館協会の「図書館員の倫理綱領」などを引き合いに出して、この事件の当事者である館長や副館長の図書館幹部としての資質を、教育長に質しました。また、予算委員会に引き続いての議論となったヘルパー派遣事業者の不正については、市当局が具体的な再調査の方法などを示したので、とりあえずはその結果を見守ることにしました。