《2006.3.24〜25》
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※3月23日以前の日記は、前ページに掲載
3月24日(金)「暑さ寒さも彼岸まで」…。さすがに春の兆しが鮮明になってきました。
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朝、市役所に出かける前に市民の方から電話があって、市立図書館が昨年9月に実施したアンケート調査の結果報告書を見たいと申し出たところ、「見せはするがコピーはダメ」と言われたとのこと。「85ページもある数字や図表を手で書き写せというのですか?」と問われました。情報提供が仕事のはずの図書館のこの行政姿勢は、如何なものでしょうか…。
さてきょうは、最終本会議のための議会運営委員会が開かれました。昨日、私たちの会派の総括質疑にほぼ1日を要したことについて、多少イヤミの声も聞こえましたが、所定の持ち時間をフルに使った結果です。しかし、わざわざ傍聴に来て下さった市民の皆さんはもとより、他会派の委員の方々にも、「なるほど」と納得してもらえるような議論を展開することができたのか…。録音テープを聞きながら、自分自身の発言を振り返ってみました。
なお、最終本会議(28日午後1時〜)では、「一般質問」(市政一般に関する質問)の機会があります。発言するにはきょうの議運での通告が必要なため、とりあえずエントリーしました。予定テーマは、@今朝の電話でご相談があった市立図書館の情報提供をめぐる問題、A昨日議論した介護ヘルパー事業をめぐる不正への対応方針。いずれも、月曜日にかけて担当部局と折衝しながら、通告どおり質問に立つかどうか決めようと思っています。
3月25日(土)あちこちで、桜のつぼみのふくらみを見ました。開花も間近でしょう。
連日の予算審査で張りつめていた気持ちに一息入れるため、毎年この時期にお招きいただいている老舗のカバン工房の特売会にでかけました。この会社には、かつて堺市役所に勤めていた方が在籍された時期もあって、会場では何人かの職員とも顔を合わせます。
さて、予算委員会の総括質疑で、指定居宅介護事業者の不正と堺市の不適切な対応を追及したことは、23日の日記で報告しました。この他に、下水道料金や介護保険料の大幅引き上げにまつわる問題点も指摘しています。
さらに、旧美原町議の報酬アップに関しては、これを市長に答申した報酬等審議会の審議の公正さや結論の妥当性について、次の2点から疑問が残ることを指摘しました。@審議会委員に、堺市との取引業者や補助金交付団体などの代表を委嘱していること。A事務局(人事部職員)が、市議会での検討状況について、審議会にウソの情報を伝えたこと。
その上、今回の審議会の議論は、次の視点での検討が欠けていることも明らかにしました。@旧美原町議1人当たりの選出母体人口が約2200人(堺市議は約1万5200人)と少ない。A前町議の全員が在任特例で市議となっていて、元々の任期が延長されている。B合併後の施策の多くに見られる「一市二制度」の議員報酬への適用。
この旧町議報酬の倍増(40万→78万)については、介護保険料52%、下水道料金25%アップを強いられる美原地域住民の皆さんの大きな怒りを買っています。議会にこれらの議案が提出されてから取り組んだ市民グループの署名運動でも、わずか6日間で3,185人もの署名が集まっています。市民の思いや意見をまったく顧みない報酬審の検討結果を、「議会に提案する市長が果たして補ったのか?」…。 最後に、木原市長に質して驚きました。
市長は、質問の@を取り違えた上、AとBについて、「自分は初めから同額にすべきだと思っていた」と答えたのです。以前から、「合併すれば報酬は78万にすると、町議たちと裏約束があった」という噂がありました。市長答弁は、この噂の裏書きをするものとも言えそうです。合併時には、市民感情を考慮して抑制したものの、残り1年の任期を同額にすることによって、下水道や介護保険での負担強化に旧町議が抵抗することを回避したずるいやり方が、旧美原町住民を犠牲にして実行されました。
もちろん、私たちの会派は、市民(とりわけ美原地域住民)に極端な値上げを押しつける介護保険料や下水道料金の改定と議員報酬アップ、それにこれらと関連する予算には「反対する」と表明しました。会派に所属する旧美原町議(■■■■・月森正浩両議員)も一致しての見解であることは、言うまでもありません。