9月23日(火) 秋分の日、まさに「暑さ寒さも彼岸まで」です。
※9月22日以前の日記は、前ページに掲載
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《2003.9.23〜24》
「アクション日記」のはじまりへ
午前中は、事務所に剣道クラブの役員が集まって、いっしょに定期総会の準備。午後から、市民グループが主催する「堺市・合併の是非を考えるシンポジウム」にパネラーとして参加しました。おそらく堺の市民が初めて開いた合併問題シンポですが、会場の市民会館の小集会室は溢れるばかりの盛会でした。司会者の説明によると、パネラーを要請した堺市の担当部署からは「合併是非を考える集いには参加しがたい」と、出席を断られたとのこと。市民への説明や市民との議論を避けているようでは、近く実施すると言っている「パブリック・コメント」の性格も怪しげです。それほど、自分たちの仕事や合併推進方針に自信がもてないのでしょうか。
(注)『堺市・美原町合併協議会だより』(第2号)には、「パブリック・コメント=住民生活に広く影響を及ぼす基本的な計画などを立案する過程において、これらの案の趣旨、内容を公表し、その案について住民の皆様などから提出された意見を考慮して計画を策定していく一連の手続きのこと」と解説されています。
▼このホームページへのアクセス数が19,000を突破。議会での発言が近づくと増えるようで、昨日は199件でした。
9月24日(水)雨の大泉緑地を散歩中、大きなドングリをたくさん拾いました。
9月議会の最終本会議。まず、各会派から提案された決議や意見書などの採択が諮られました。そのひとつ「イラクへの自衛隊派兵の中止を求める意見書」は、もともと共産党議員団が用意したものですが、趣旨に同意できるので、田中丈悦議員とともに提案議員に加わり、賛成討論に立ちました。
この討論では、いま発売中の『週刊文春』に掲載されている野中広務さん(元・自民党幹事長)の手記や、民主党と自由党の公式ホームページに掲載されている関連談話など、いずれも自衛隊のイラク派遣に反対する見解を紹介。もともと派兵を進めようとしている自公両党はともかく、民主党と自由党(両党はきょう合併調印)が、どうしてこの意見書採択に反対するのか、疑問を呈しました。なお、これらの党に所属する議員だけでなく、市民派を名乗って当選した山中優子議員、去年まで市職労委員長だった本松洋一議員らが意見書採択を否決する立場をとったことには、少なからず衝撃を受けました。しかも、「なぜこの意見書に反対し、自衛隊派兵に賛成するのか」の説明は、誰からも聞くことができません。総裁選中に政界引退を表明した野中広務さんは、次のように警告しています。
「戦争の記憶を風化させたら、日本は大変な道に行きそうな気がするのです。これはとても怖いことです。私が、永年の盟友を攻撃しても、この実態を国民に伝えたいと考えたのは、選挙民から、国政を付託された国会議員に、その覚悟があまりに足りないと思うからです」
市会議員とて同じこと。「わが国が、はじめて不戦の誓いを破る」(野中手記)ことを、こんなに簡単に容認していいのでしょうか。意見書を否決する側に立った議員諸氏に、「市民への説明」を聞きたいと思っています。
さて、本会議の最後になった一般質問では、過日の文教委員会でのジェンダー・フリー攻撃や性同一性障害への偏見発言を取り上げました。当該議員に発言取り消しの意思があるなら…と、私の発言途中で議長が休憩を宣するなど異例の事態となったのですが、結局、取り消しには至らないまま、9月議会は閉会となりました。
ところで、ホームレスの自立支援のために創刊された「THE BIG ISSUE 」の販売が、今日から堺東駅前でも始まりました。先般から話題になっている雑誌で、さっそく買い求めて読んでみると、「戦争を拒否した若い兵士たち」の記事が掲載されています。先の「自衛隊派兵反対意見書」の討論でこの記事も引用。期せずして、市議会本会議で雑誌を紹介することになりました。もしかしたら夕刻の堺東では販売部数が少し増えたかもしれません。ちなみに、1冊200円。うち110円が名札を下げて街頭に立っている販売員の収入となるそうです。この雑誌の販売は、英国など世界24の国でホームレスの仕事をつくっています。