昨日の大綱質疑で議論した「道路陥没」は、新金岡町5丁での陥没発生に直面して、急遽、発言通告に追加したものです。私が現場確認に赴いた折、すでに補修工事が終わっていました。しかし、市当局から提供を受けた資料によると、縦横1m、深さ50㎝の空洞があったとのこと。
3日後、たまたま現場で撮影した写真では、東から走行してきたトラックの前輪が補修部分にかかろうとしています。万一、空洞のままだったら大きな事故につながっていた可能性が大です。実際、昨年7月には南区でトラックのタイヤが陥没穴に落ちる事故がありましたが、一旦停車の後にはまったため大事に至らなかったそうです。
堺市内でどれほどの道路陥没が起こっているかを調べるために資料請求すると、昨年度23件、今年度に入ってすでに3件も発生し、空洞の深さが1m以上だった例が4件もありました。計26件のうち9件が下水道管の損傷によるものと判明したものの、その他は原因不明とのこと。
大綱質疑では、これらの事案への認識と対応方針を質しました。建設局長が「重大事故につながるおそれがあり、早期発見・迅速対応が重要。予兆の把握に向け他自治体や国の取組動向を注視する」と答弁。上下水道局次長は「口径の大きい本管を優先調査し、劣化管の修繕・計画的改築・経過観察などを行う。24時間対応の維持管理体制を整備している」と答えました。
なお、新金岡町5丁の陥没事案については「その原因究明にi至らなかった」旨の答弁でした。ただ、今日改めて上下水道局と北部地域整備事務所から報告があって、陥没原因とは特定できないものの陥没現場に近い雨水管取付部の接続不良があり、汚水管も老朽化していることから、6月16日~18日に改築工事を行うとのこと。万全を期しての措置のようです。