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《2025.3.13
3月13日(木)今日も朝からずっと曇り空。春の陽気も続いています。10.5℃~17.8℃。

予算委員会総括質疑で2つ目に議論したのは、新たに判明した吹付アスベストの公表についてです。2022年7月の「堺市アスベスト対策推進本部会議」の「資料」に掲載されている「再調査」によると、元第一幼稚園保育室、平岡小学校と鳳南小学校の階段室などで吹付アスベストの存在が発見されていました。しかし、そのことは報道提供されず、広く市民に知らされていません。
市教委は「校長、児童、保護者には速やかに公表した」と弁明。しかし、アスベストが吹き付けられたのは数十年前で、かつて学び舎として利用した人たちにも被曝の可能性があるはずです。私の指摘に対して教育長は、「学んでいた期間に曝露したのではないかと不安に思う人がいるかもしれない。どういう公表の方法があるか検討したい」と答弁。環境保全部長も「当時の(公表)判断について検証していく必要がある」と認めました。
2年以上前に判明した事実で、これまで放置していた私もうかつでした。伝達方法を考える必要はありそうですが、今後はアスベストが発見されたらすみやかに市民に知らせるべきです。
なお、これらの議論とは別に、堺市保健所が行っている「アスベスト(石綿)検診」の現状についても説明を求めました。一定数の市民の受診が続いており、新規受診者も毎年あります。
この検診は、市内にあった麻袋加工場に起因する健康被害の発生が判明して以来、被害住民と支援者の古川和子さんらが堺市や厚労省に働きかけて実現したもの。古川さんは、北部地域整備事務所アスベスト事件の際にも、情報開示請求を経てアスベスト除去工事をめぐる報告書の隠蔽を暴き、市当局に過ちを気づかせた人です。
議論の最後にそのことを紹介し、「市民の協力と理解のもとに本市のアスベスト施策が正されてきたことを忘れないように」と釘を刺しました。

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