昨日の議論にあたって市教委に確認したら、教科書のページ数が13年間で1.7倍にもなっていることが判明。もちろん、重さもどんどん増しています。2018年には新たに「道徳科」が加えられ、文科省から「携行品に配慮」を求める事務連絡も届きました。
堺市教委は直ちに取り組みを開始。翌年4月には、宿題に必要な教科書と筆箱、連絡帳などの他は学校に置いて帰るという校内ルールを確認。北八下小の教室にも「置き勉」用の木製ロッカーが設置されています。
●「早急に、さらなる改善策を講じる」と市教委
とは言え、登校中の児童が倒れて起き上がれなかったという事実やバックパック重量をめぐる知見を踏まえる必要があるのではないか。
私の指摘に対して教育監は、「北八下小に限らず、どの校区にも起こりうる。通学時の安全確保の観点から早急に改善策を検討する」と答弁。さらに、「とりわけ、体重が軽い低学年児童の健康面・体力面には十分留意しなければならないと認識した」と付け加えました。
中京広域圏を放送対象地域とする名古屋テレビが、「ランドセル症候群」をテーマに報道。その特集で、名市大西部医療センター名誉院長の鈴木悟医師は、「側弯(背中が横に曲がる)になるおそれもある。特に低学年に関しては気をつけた方がいい」とコメントしています。
●始業式の日に登校する児童の「ため息」
8月25日、北八下小に向かう道を一緒に歩いていた児童の言葉にハッとしました。「あーぁ、なんで学校があるんやろ。この世の中に!」。議論の最後に紹介して、「ランドセルが重いから、学校に行かない」などと子どもたちが言い出さないよう取り組んでもらいたいと注文し、締めくくりました。その日、児童たちが集まる場所で、保護者の方からも「ぜひ、なんとかしてほしい」との要望を受けています。
なお、大綱質疑の本会議は今日で終了。来週は、決算委員会分科会が3日間にわたって開かれます。今日の大阪府の新型コロナウイルス新規感染者は11,095人、亡くなられた方27人。堺市の新規感染者は998人(前週木曜に68.1%)で、亡くなられた方はありませんでした。