《2020.7.13》
(2338)

※7月12日以前の日記は、前ページに掲載

7月13日(月)未明からの雨が終日続きました。今朝の駅前議会報告もやむなく順延に。

朝10時から始まった議員総会は、昼食など3度の休憩を挟んで午後8時近くに閉会しました。大阪維新の会が6月8日の大綱質疑で、議員4人(自民党と堺創志会各2人)と職員4人(うち2人は議会事務局)による「外出自粛中のマージャン疑惑」があると言い出した事件について、「告発者」だというA職員、「参加者」と指摘されたB、C、Dの各職員が出席。本会議場に設置した白布に覆われた特別席で、各会派議員の質問を受けるという異様な光景が出現しました。
●A職員の証言はどちらが本当で、どちらが「ウソ」か
私は、維新の会が「疑惑の根拠」とする告発者で、その後「あれは作り話でウソだった」と告発内容を否定したA職員に質問しました。まず、維新の某議員を尊敬しているという同職員が歓心を買うためなどにしたという今回の行為や、度重なる維新議員との酒席への参加などは、「全体の奉仕者」たるべきことを定めた憲法第15条2項や堺市職員の倫理原則を規定する条例に違反するのではないかと指摘。そして、相反する証言のどちらが本当か、全議員や傍聴市民、報道関係者が見つめるこの場で、天地神明に誓って語ってほしいと問いました。これに対してA職員は、「間違いなく私の作り話であり、間違いなく軽はずみな言動です」と答えました。
●「火のない所に煙は立たない」
4職員への質問が終わってから関係議員らへの質問が行われました。A職員が維新議員に「参加者」として告発した4人の議員は、いずれも事実無根と否定。ただ、疑惑事件があったとされる5月3日に、自民党議員と堺創志会議員がD職員を自民議員の事務所に招き、午後1時から7時半まで6時間半も同席させていた事実が先日の非公式議運に両議員が提出した文書で判明しています。また、議会事務局職員であるC職員はこれまでしばしば議員らとマージャンしたことを認めました。そこで私は、職員と議員との適切な関係という観点からは疑問が生じると述べ、言い古されたことわざながら、「火のない所に煙は立たない」、「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」を心すべきではないかと指摘しました。
●アンフェで、職員の知人を巻き込む維新議員の「疑惑」論法
また、A職員は、維新議員の本会議での発言前に「作り話」だっとして、発言した議員に謝罪したとも証言し、その旨を示す文書も提出しています。それが事実であることは当該議員も認めました。「なぜ、本会議の発言の際にその事実を明らかにしなかったのか」というの私の問いに、当該議員は「あえて紹介する必要はない。作り話ではないと思った」と答えました。また当該議員は、今日の別の議員との議論では「作り話にしては具体的すぎる」と発言しています。しかし、具体的であるからこそ「作り話」として通用するのではないでしょうか。
いずれにせよ、告発者が前言を翻して「ウソだった」と言ったことを隠して「疑惑だ」と決め付けるのは、真相を究めるための議論の場ではフェアではありません。その上、「事実でないなら立証せよ」と迫る維新の会の論法は極めて乱暴で、恐怖政治をも連想させるものです。
さらに、維新議員はA職員の「作り話」証言は「ウソ」だと言い放ち、今日はその根拠としてA職員と親しい知人女性の証言なるものを持ち出してきました。議員でも職員でもない一般市民を議論に引き込み、その人の私生活についてまでネット中継している公開の場で俎上に載せる手法は如何なものでしょうか。議員として社会的影響を与える発言ができる私たちは、発言や議論の「節度」をわきまえるべきではないかと、私は主張しました。
●今後の議論の進め方は?
議員総会の閉会後、今後の議論の進め方を協議する議会運営委員会が開かれました。公明党議員は「新たな証拠が出てこなければ、水掛け論に終わる」と発言。とりあえず、各会派内での意見をとりまとめて議運委員長に伝え、議会四役(正副議長・正副議運委員長)が協議調整の上で方向を探ることになりました。

「アクション日記」月別インデックスへ