●余震つづく、定時制高校でのパワーハラスメント事件
さて、2日目の本会議で議論した「学校管理職によるパワーハラスメント事件」は、各方面に波紋を広げているようです。連日、各種の情報が寄せられており、引き続いての取り組みが必要かと思っています。
●北部地域整備事務所のアスベスト除去工事とアスベスト対策
なお、大綱質疑の2つめのテーマだったアスベスト除去工事の検証についての報告が遅れてしましました。一般社団法人・石綿含有建材調査者協会(ASA)の中間報告で、除去工事によって「残っていない」と言っていた堺市の主張は崩れ、測定会社の指摘した「除去残し」が確認されました。さらに、「煙突内側の横引き煙道取り合い部分」に「小片や小塊」が残っていたことは予期しなかった事態です。もし、古川和子さんが公文書公開請求をしていなかったら、すべてが「撤去済み」とされていたし、その契機になった「報告書抜き取り」は重大な誤りでした。
ASAは、当該の除去工事の施工状況を「粗い工事」と評価していますから、除去業者の選定方法や完了検査のあり方も問われます。建築都市局長は、「工事管理にかかわる完了検査の水準向上を図る」とした上で、「測定結果報告書に関する事務処理を反省している」と答弁。
また、危機管理監は「アスベスト除去の完了検査の重要性を再認識した」とし、「アスベスト対策全般に関わる市職員のスキルアップに取り組む」と答えました。
●「堺茶の湯まちづくり条例」をめぐる議論
ところで、市当局が8月議会への提案を予定している「堺茶の湯まちづくり条例」については、2日目に渕上猛志議員(ソレイユ堺)が、「精神はすばらしいが、人さまざまだ。条例で精神を押しつけるのは違和感を覚える」と指摘。「茶の湯を広げるには、継続的な施策展開が必要」とも主張しました。3日目の最終バッターとなった水ノ上成彰議員(維新の会)も、「市長や職員が茶の湯に精通していないのに、市民や事業者にその精神を理解せよというのは、上から目線でおこがましい。違和感がある」と発言。
今議会では、自民党と共産党がこの条例案についての見解を示しませんでした。しかし、公明、ソレイユ、維新の各会派から「異論」が出た以上、市当局としては原案をそのまま押し通すことができなくなったはずです。私が、6月9日、10日の日記で示した見解にも、たくさんの方々から意見が寄せられています。
それにしても、私が一読して「ここは認められない!」と直感し、他の議員も同様に問題視するような条例案がどうして作成されたのでしょうか。市長選で公約した竹山市長の思い入れが強かったのかもしれませんが、市幹部や担当職員が妥当な進言をしなくなっていることが気がかりです。もし、3期目市政の弱点が現れ始めたのなら、直ちに修整してもらわなければなりません。
3日間続いた大綱質疑の本会議が、昨日、終わりました。2日目の会議は終わったのは7時26分、3日目も7時2分までかかりました。本会議終了後、2日目は議運、3日目は各常任委員会が開かれたため、帰宅はさらに遅れました。
今日は、午前中はすこしゆっくり過ごし、午後から13日開会の健康福祉委員会での発言のためのパワーポイントの作成作業に。また、夕方、参考情報を入手するため、健康福祉プラザ内にある「こころの健康センター」を訪ねました。