3月7日(金)今朝は−2℃。大泉緑地を歩く人の多くが、上着のフードを使っていました。
健康福祉委員会での市長への質問は、最初の発言者が15分、2人目も20分で終わったため、私の出番は予想よりも30分ほど早くなりました。
●「烟草に性毒あり」…貝原益軒「養生訓」
「がん対策」と「受動喫煙防止対策」をテーマとして質問すると告げて、まず、江戸時代の本草学(医薬に関する学問)者・貝原益軒が書いた「養生訓」を話題にしました。「烟草に性毒あり」「病をなす事あり」「習えばくせになり、むさぼりて後に止めがたし」。たばこの害は、実に300年前から指摘されているのです。
●「教えることは、教えられること」…小中学校でのがん教育
続いて、堺市教委が作成した「がんに関する教育」の指導資料をスクリーンに映し、五箇荘小学校や大泉中学校で見学した授業風景を紹介。「日本人の2人に1人が、一生のうちにがんにかかる」と知った子どもたちの驚きを伝えました。また、「がんの予防のためにできることは?」との教師の問いに、ある生徒が「他人のたばこの煙を吸わないようにする」と答えたら、別の生徒がすかさず「そんなら、外に出られえんやん」と叫んだ情景から、「子どもたちの声に教えられた」と話を進めました。
●「通学路禁煙」の提案と千代田区・新宿区における区内全域の路上喫煙禁止
厚労省がホームページに掲載する「受動喫煙防止対策のあり方に関する検討会報告書には、「通学路の受動喫煙防止が重要」と記されています。また、日本小児科学会などによる「子どものために無煙化社会推進宣言」は、「通学路は全て禁煙」「子どもは歩く禁煙マーク」と指摘しています。これらのことを確認の上、東京都は「受動喫煙防止ガイドライン」を定めて、「妊娠中の女性や子供の周辺では喫煙しない」とし、千代田区と新宿区が条例によって区内全域での路上喫煙を禁止していることを明らかにしました。
●「商店街を全面禁煙にする」という竹山市長が、通学路禁煙の検討を約束
そして竹山市長に、「せめて、通学路の禁煙を検討すべきではないか」と質問。市長は、「子どもや女性が集まり、賑わいを高めなあかん商店街の中は全面的に完全禁煙にせなあかん。このことについては、いろんなとこで検討していただいている」と述べ、「通学路については地域の中で問題を整理し、地域の盛り上がりを大事にしたい」と答えました。
●金岡北中の取り組み、アンケートハガキで指摘の公民館禁煙にも言及
市長の意思を確認した後、金岡北中学校が市教委作成の指導資料を使う授業と別に、昨年度から全校生徒を対象とした独自のがん教育を実施していることを紹介。生徒たちの感想文を披露しました。さらに、私の「議員活動報告」に挟み込んだアンケートの回答に書き込まれた、公民館での受動喫煙防止を求める市民の声も読み上げました。
なお、私の持ち時間のほとんどを市長質問で使ったため、午後に予定していた公園での禁煙をめぐる議論は短くなりました。また、健康福祉委員会が見込み時刻よりも早く終了したので、予算員会健康福祉分会を引き続いて開会。これらの質問については、明日の日記で報告させていただきます。