《2014.2.6〜7》
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※2月5日以前の日記は、前ページに掲載

月6日(木)立春を過ぎたのに、寒さは一段と厳しくなりました。明日は雪だとか…

議会運営委員会の視察2日目。午前中に名古屋市を訪問して、議会改革の様子やその一環としての「なごや子ども市会」について調査しました。
子ども市会は、小学校5〜6年生の児童を対象に、議会体験を通して市政に対する興味や関心を高めてもらうことを目的として開催。2年目となる2013年度の場合、7月23日の事前説明会や研修会を含め3日間の日程でした。市内全小学校を通じて募集したところ232人が応募。抽選により75人の「子ども議員」を選出したそうです。市議会の6常任委員会に照応する6つのテーマを設定。各自が興味をもった「委員会」に所属して、関連施設の視察などを行った結果を全員が議場で発言しています。また、東日本大震災の被災地である岩手県陸前高田市の小学生たちを招待して、子ども市会で交流しました。

堺市議会の議会改革もここ2〜3年の間に大きく進みました。議場へのスクリーン設置、本会議質問での回数制限廃止、インターネット中継、陳情・請願者の意見陳述、議会報告会、そして議会基本条例の制定など、足掛け35年になる私の議員活動を振り返っても、委員会の傍聴を実現するのに13年もかかったことなど、うそのようです。
しかし、11年ぶりに訪れた三重県議会は、「分権時代を先導する議会を目指して」を掲げ、さらに一層の改革を実現しています。議会改革のパイオニアとして議員自らの改革意欲が感じられるとともに、議会の附属機関として「議会改革諮問会議」を設置していることも注目されます。同諮問会議のメンバーは、山梨学院大学教授の江藤俊昭さん、法政大学教授の廣瀬克哉さん、立命館大学教授の駒林良則さん、NPO政策研究所専務理事の相川康子さん、元三重県議会議長の岩名秀樹さんで、議会改革の進展状況を検証し、必要な提言も行っています。
堺市議会での今後の改革への取り組みを考える上で、大変参考になる三重県議会視察を終え、明日の視察に備えて名古屋市へ。

●視察を終えて、静岡、東京へ
名古屋市の調査で議運視察は終了。視察メンバーと別れて静岡に向かいました。静岡駅構内の喫茶店で静岡市議の松谷清さんと懇談。今日、辞職手続をとった橋下・大阪市長のことや、東京都知事選挙をめぐる情勢、自治体議員の連携などについて意見を交わしました。
●東京では、菅直人さんとも…
松谷さんと1時間余り話した後、再び新幹線で東京へ。明日開催される東京市政研究会の『都市問題』公開講座に参加するためです。言うまでもなく、東京は知事選の最終盤。会場近くのホテルにチェックインしてから、四谷三丁目にある細川陣営の勝手連事務所を訪ねて様子を窺いました。その後、菅直人さんや元岡山県議の立花民義さんと懇談。折から上京中の岡山市議・長井孝介さんも交えて話が弾みました。

月7日(金)名古屋市の朝の気温は−1℃。ホテルの外は冷たい風が吹いています。

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議会改革の取り組みとしては、各常任委員会の開会前に希望する市民が発言できる「市民の3分間議会演説」、市内各地での「議会報告会」開催、傍聴者への飲料水提供、議会図書室の一般図書を市民に貸し出すなど、議会と市民との距離を縮める試みが見られます。
なお、議会フロアーに治外法権の喫煙所などは設けず、喫煙は誰でも庁舎外に設置された屋根も囲いもない指定場所でしかできません。

議会運営委員会の視察で三重県議会を訪問。実は同県議会への議運視察は11年前にも実施しています。