《2013.2.28〜3.1》
(1211)

※2月27日以前の日記は、前ページに掲載

月28日(木)一気に春めいた日。かばんにコートをしまい込んで出かけました。

山陽新幹線で福岡へ。博多駅近くの市川法律事務所にある「政治倫理・九州ネットワーク」の事務局を訪ねました。今日、ここにやって来たのは、同ネットワーク代表の斎藤文男さん(九州大学名誉教授)や、副代表の平原四郎さん(前・筑紫野市長)、さらに事務所の主である市川俊司弁護士との政治倫理条例研究会に臨むためです。
まず、私から、制定30年を迎えた堺市の政治倫理条例について、その誕生の経緯や「政治倫理とは何か」という原点、とりわけ「利益の衝突の防止」するための資産公開制度の意義、国政への波及状況などを報告。さらに、福岡県における条例の進化、他県での後退と議会が制定する場合の骨抜き手法について私なりの分析を説明の上、あらためて、資産公開制度、政治倫理基準、政治倫理審査会の機能・構成と位置づけ、市民の調査請求権、問責条項(有罪判決等に伴う説明会)に関する考察を語りました。
続いて斎藤さんから、ご自身が条例案の策定作業に関わっている奈良市の政治倫理条例案について、また市川さんからは政治倫理審査会の会長を務めている行橋市の「資産報告書審査意見書」などについて説明。平原さんからは、市長体験を踏まえた問題提起がありました。その後の意見や情報の交換は市川事務所で約2時間半。場所を移して、さらに2時間にわたる白熱した議論が展開されました。

雨が降り出す寸前の福岡空港から高知竜馬空港へ。レンタカーを借りて、まず、高知市内にある芸術学園幼稚園を訪問。この幼稚園を経営する学校法人やまもも学園の学園本部長・大石真司さんにお目にかかりました。
大石さんは、かつて高知市議の経験もある人です。先日の出版記念シンポジウム際、幼稚園で実践されている食育の話を伺い、もっと詳しく知りたくなってお訪ねしました。かつては業者から配送される弁当を給食としていたものを、同学園が経営するもう一つの幼稚園が認定こども園に移行したのを機に給食調理室を設置し、ここで調理したもので2園の給食を賄うことにしたそうです。さらに、隣接農地(写真上)を借りて、園児たちが田植え、稲刈りを体験。そのお米を給食で食べるなど、さまざまな取り組みが進んでいます。なお、園長の児玉富貴子先生は元小学校の校長で、南国市の食育推進にも関わられたそうです。園児と同じメニュー(量は多い)の職員用給食を試食させていただきながら、貴重なご教示を得ました。
その後、隣接する南国市の十市小学校を訪問。校長の北村初江先生と栄養教諭の石川利恵先生から、「教育のど真ん中に食育を」というスローガンを掲げて行われている同市の学校給食について教えていただきました。市内の中山間地域で生産された棚田米を使い、家庭用電気炊飯器で炊いたホカホカのご飯を食べるという給食方式は、中山間の農業活性化にもつながっているとのこと。校庭での児童の野菜栽培を通しても地域社会とつながりが増すなど、興味深い話をたくさん伺いました。

月1日(金)昨日の陽気は福岡、高知、そして堺にも残ったものの、雨を伴いました。

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