2月22日(金)午後から少し気温が上がりましたが、それでも8℃。寒さは去りません。
大綱質疑の初日。トップバッターは、会派構成議員が最多の公明党です。通告事項にはなかったのですが、冒頭に市長の市政運営の自己評価と秋の市長選に向けての意思表明を求める質問がありました。これに対して竹山市長は、「市民目線、現場主義で取り組んできた。市長選で掲げたマニフェスト60は8割が実現または実現に向かっている」と語り、市長選については「都構想で堺を消滅させてはならない。将来世代に堺を引き継いでいくために一身を捧げる。年中無休で市政に当たりたい」と立候補意思を示しました。
●公明は「是々非々」と表明し、維新は反発
その後、公明党議員は「市長の生活支援に関する施策には共感し、評価する。しかし、まちづくりの将来ビジョンには違和感がある。したがって是々非々で対応する」と発言。続いて質疑に立った維新の会の議員からは、市長の都構想に対する姿勢を難詰する発言があり、竹山市長も厳しく反論していました。
●ソレイユは「全力支援」、共産・自民も支持を臭わす
3番手のソレイユ議員団代表は「竹山市政を評価する」と発言。そして、「過分のご評価をありがとう」と返した市長に対して、「全力を上げて支援する」とエールを送りました。4番手の共産党議員も「市民目線に立つ竹山市政を評価する」と発言。「是々非々」と言いながらも、「大同につける」と支持の可能性を臭わせました。また、5番手の自民党議員は、関西広域連合の会議での橋下発言を紹介しながら「堺は基礎自治体的な政令市だ」と主張。また「いつまでたっても全容が見えない」と都構想を批判しつつ、「堺の未来にとって大きな選択を迫られるが、最良の選択がなされるよう全力を尽くす」と表明しました。
●2つ目のテーマは「制定30年を迎えた政治倫理条例
昨日の日記にも書いたように、汚職議員の居座りに怒る市民の直接請求によって制定された日本で最初の「政治倫理条例」が満30歳になりました。当時のことを知る議員が私以外にいなくなった議場で、誕生の経緯と各地への広がりを紹介。また、制定時には多くの抵抗があったのに、いま制定作業中の「議会基本条例」の前文に誇らしげに盛り込まれるという時代の変化を好ましいものとして語りました。総務局長も、「この30年間、汚職事件は起こらなかった」と答弁。
●3つ目は「インフラ老朽化対策」…そして市長選への戒め
最後に取り上げたのは、人口減少下でのインフラ老朽化。市としての統一的対応が必要だと指摘したところ、建設担当の副市長が「アセットマネジメントの視点で取り組む」と約束しました。またこのテーマでの質疑と関連させ、「支援してくれ…と言われたら引いてしまうが、もう4年、竹山市政を厳しく監視することにやぶさかでない」と表明。「蛇足だが」と断った上で、「選挙の際、〈水とウグイス〉に注意されるように」と結びました。(市長は苦笑。事情を知る議員らは爆笑)
●長谷川俊英は、まず維新の会議員の発言内容を点検
最後の発言者となった私の登壇は、結局6時前になったのですが、それでも傍聴席で待ってくださった方々がありました。今日は、パワーポイントを使いながら最初から一問一答方式で質問。まず、「都構想の理念は賛成、堺の分割には反対」という竹山市長の発言と、維新の会の市議らの議会での主張を対比させながら議論。維新議員が「理念」を語りえていないこと、また、「堺市の分割」について発言が同一議員によっても、そのつどブレまくっていることを指摘しました。また、今朝の朝日新聞に掲載された橋下氏の財政改革記事を引用して、都構想が実現した場合に堺市財政から吸い上げられるという「460億円」の行方を質しました。