《2010.3.11〜12》
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※3月10日以前の日記は、前ページに掲載
3月11日(木)雨は上がりましたが、寒さは残っています。でも明日からは…
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建設委員会と予算委員会建設分科会が開かれました。今日、私が取り上げたのは、北野田駅前A地区市街地開発事業のことです。北野田駅前の市街地開発は、A地区(図書館などがある「アミナス」)とB地区(文化ホールなどがある「ベツヒル」)の2地区に分けて進められました。B地区の事業は1991年に開発組合を設立して、2007年に完了。ところが、1989年に組合を設立したA地区は、たびたび事業計画を変更して清算を延ばしてきました。
原因は、保留床(組合員以外に売って、その利益で事業推進するためのスペース)のうち、3階の2室計594uと、1階駐車場までの通路にある1室96uが売れ残っているためです。写真でお分かりのように、どうしてこんな場所が売れると考えたのか理解に苦しむような位置にあります。
この事態について調査していると、堺市が3階部分を購入するため、いま議会で審査中の来年度予算に7千万円を計上していることが分かりました。
▲3階のシャッター前は文化会館が占拠
▲1階は駐車場への通路が入口です。
●不透明な予算案は、「禁じ手」のごまかしか?
ところが、予算書には、そのような説明はまったくありません。目的はおろか、どこの何を購入するのかさえ示されていないのです。「予算編成過程から市民に公開する」と言っていた市長に、予算案の審査にあたる議員にも明かさない訳を質すと、さすがに非を認めました。
しかし、問題はそれだけではありません。このような開発事業は、事業推進のための補助金支出は別として、事業そのもので採算が合うように実施すべきです。開発事業に詳しい坂和章平弁護士は、売れ残ったものを自治体が買い取って帳尻を合わせるようなことは「禁じ手だ」と断言しています(堺市も参加している「全国市町村再開発連絡協議会」の研究会での発言)。さらに調べると、昨年2月に事業計画変更の認可申請を行う際、開発組合から堺市に対して、売れ残り床への協力要請があったことも判明。長年の間販売不能だった保留床を買い取る救済策であることを隠し、密かに事を進めている不透明さを指摘しました。
3月12日(金)最高気温は16℃まで上がったのですが、その割に寒い一日でした。
今日は中学校の卒業式。2校からお招きを受けていたのですが、建設委員会と予算分科会が2日間にわたるだろうと予想し、出席はあきらめていました。ところが、会議は一日で終了。昨年は失礼した金岡北中の式典に出させていただきました。式の進行に工夫がこらされているだけでなく、卒業記念の共同制作作品にも惹きつけられました。15p角くらいのアクリル板に、一人ひとりが自分の肖像を描き、担任教員の肖像と共に並べたもの。まさに、卒業生140人全員の個性が表されています。