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四国遍路ひとり歩き同行二人 区切り打ち日記 (2005.2.11〜22)
2月12日(土) 5番前〜6番安楽寺〜10番切幡寺
「とにかく無理をしないで、ゆっくり歩こう…」と、心に決めて旅に出ました。「今日中に11番まで行って、明日12番に挑む」という大阪・池田市の女性が真っ先に宿を発ち、私は最後でした。6番安楽寺、7番十楽寺、8番熊谷寺に詣ってから、道ばたの食堂で昼食。9番法輪寺では、団体遍路を率いる「先達さん」のお詣りの仕方に学びました。
きょうは17.4q。ひたすら歩いた…感じでしたが、予定時間よりも1時間早く、10番切幡寺に到着。時間があったので、奥の院にもお詣りさせてもらいました。
お寺から下りてきて、予定していた民宿のまわりを歩いていると、どこで追い抜いたのか、昨夜の宿で一緒だった神戸のご夫婦に再会。いったん宿に入ったのですが、大勢の客用に作られたこの宿の宿泊者は、先の夫婦に、東京から昨夜の夜行バスで来たという女性を加えて4人だけ。杖を洗ってくれた昨日の宿とは雰囲気がまるで違います。
それに、急な所用ができたため徳島市に行き、遅くなったので、結局この宿はキャンセルして、明日宿泊予定だった鴨島市のビジネスホテルに泊まりました。
2月13日(日) 切幡寺入口〜11番藤井寺〜鴨島
ビジネスホテルの近くにスーパーと100円ショップを見かけたので、明日の険しい山越えに備えて、非常食や防寒具を買い足しました。もともと今日は「足休めの日」としていたこともあり、タクシーで昨日歩き終えた切幡寺入口に戻って、ゆっくりと歩き始めました。
吉野川の潜水橋(写真上)を2つ渡り、阿波川島駅近くに差し掛かると、路上に真新しい白い数珠が落ちています。車にひかれた痕跡もなく、きっとすぐ前に歩いた人が落としたものです。藤井寺までに追いつけたら…と、そこからは大変な急ぎ足。ところが、お寺に着いてもそれらしい歩き遍路は見当たらず、すでに発たれたものとあきらめて、納経所に数珠を預けました。明朝、このお寺の境内から始まる「焼山寺みち」(写真下)を登ります。最大の難所といわれる「遍路ころがし」の登山道を念入りに下見して宿に向かおうとしたとき、数珠を持たない女性遍路さんの姿が目にとまりました。声をかけると、拾った数珠の落とし主。昼食をされている間に、私が追い越してしまったようです。
驚き、感謝されましたが、一日一善、私にとってもうれしい出来事でした。お寺から30分ほど歩いて、連泊のビジネスホテルに戻り、そぐそばのソバ屋「八雲庵」で遅めの昼食。結局、夕食もここでいただいただき、登山経験のある店主から、明日のコースの登り方を詳しく伝授してもらうことができました。きょうの歩行距離は12.8qです。