《2007.6.7〜9》
(504)
6月7日(木)梅雨前線の到来はまだですが、いよいよアジサイの季節を迎えました。
連日の質問準備でくたびれたのか、昨夜は日記を仕上げることができずに眠ってしまい、目覚めてから書き加えて完成させました。なお、毎日新聞の朝刊(堺・泉州版)に、昨日の本会議での測量業務発注をめぐる質疑の内容が掲載されています。他紙からも取材があったのですが、「もう少し深めたい」とおっしゃる記者もあって、今後さらにニュースが広がるかもしれません。昨日の質疑に関しては、自治会役員による市有地の不正転貸事件に関する取材も受けています。記者の皆さんの関心も様々のようです。
6月8日(金)予報では午後から雨マーク。はずれてくれましたが、蒸し暑さは一段と…
一昨年5月21日、名古屋市議の
則竹勅仁さんらが主催する「激論…議会改革・政務調査費・費用弁償シンポジウム」に参加しました。その折、いっしょにパネラーを務めた
野崎孝男さんと、きょう久しぶりに電話で話しました。1974年生まれの野崎さんは、当時31歳。読売テレビ報道ディレクターなどを経て東京都練馬区議に初当選して2年目でした。「さわやかな」という形容句がほんとうにピッタリする青年議員で、出席費用弁償の見直しや政務調査費の使途公開という、私と共通の課題に取り組んでいました。
ところが、その後、「行革110番」を名乗る同僚議員から、公開していた政務調査費を基にした監査請求や裁判を起こされたそうです。野崎さんの話によると、議会内でその議員の勝手な思いこみによる恨みを買ったための言いがかり裁判が、地裁から高裁に及んだとか。しかし、両裁判所とも原告の主張を完璧に退け、野崎さんの支出はすべて「正当」とする判決でした。どこかで聞いた、よく似た話ですが、練馬区でも相手方の議員は今年4月の選挙で落選。そして実は、野崎さん自身も当選に及ばなかったのです。しかし、「自分の理想の形で行った満足できる選挙」だったと言い、5月29日までの任期を精一杯務めて、一息入れるために滞在中の郷里(和歌山県御坊市)から、電話の後で次のようなメールを送ってくれました。
今後に関しては、これまで得た知識などで地方自治の発展や地方議員の皆様の活動のバックアップなどをできればと考え、全国の大学で教壇に立つ機会を探しています。また、費用弁償や政務調査費、その他地方議会にまつわることをこれまでの経験を生かして一冊の本にまとめる作業を進めています。
6月9日(土)昨夜半から天気は荒れ模様。カミナリと激しい雨が、突然襲ってきました。
6日の本会議で自治連合会(または役員)による「市有地不正転貸事件」を質しましたが、毎日新聞夕刊の1面と社会面のトップ記事で、また別の疑惑事件が報じられています。
●堺市北区の金岡南校区自治連合会(連合自治会)が02年に地域会館を改修した際、実際には500万円だった工事費を「1000万円」と市に虚偽申告し、半額の500万円を補助金として不正受給していた疑いがあることが、関係者の話で分かった。(2007.6.9毎日新聞夕刊1ページ)
●同連合会長(71)は、施工した建設会社から「事前保証金」として300万円を個人的に受け取り、工事終了後も150万円しか返済していないことが関係者の話で分かった。残る150万円は、工事の「紹介料」として施工業者から受け取った形を装うため、連合会長が個人名で領収書を渡していた。(2007.6.9毎日新聞夕刊11ページ)
実は、市有地を勝手に貸駐車場にして月極駐車料を徴収していた事件を調査している折、様々な情報がもたらされました。当該自治連合会の規約もいい加減なものです。地域住民の意思によるきちんとした運営体制が確保されているかどうか…、堺市は確かめなかったのでしょうか。巨額補助金を交付してきた市の責任も問わなければいけないと思っています。
きょうは、事務所にご相談の方々が相次ぎました。ぜひ皆さんにお伝えしたい話もあるのですが、また明日の日記に記します。