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《2007.10.31〜11.2》
10月31日(水)美しく色づいた柿の葉が、朝露をまとってたくさん落ちていました。
きょうは、九州各地における政治倫理条例を制定状況や運用の実際について情報を得るため、九大名誉教授の斎藤文男先生と弁護士の市川俊司さんと面談。
政治倫理・九州ネットワークの事務局を引き受けておられる市川弁護士からは、ご自身が審査会委員を務めておられる経験に基づいく様々なご教示をいただきました。また、斎藤先生とは、最近の条例制定をめぐる自治体の動きについて意見交換。数多くの自治体の条例づくりに助言をしてこられた先生は、
「政治倫理条例のつくり方」(自治体研究社)の著者です。
11月1日(木)早くもカレンダーは残り2枚。午前中から天気はぐずつきました。
昨夜のフェリーで福岡から戻りました。そして、先日ご依頼があった、広島県竹原市議会での講演に向けて、レジュメ作成と資料の準備に没頭しました。
ところで、留守中に
「議員の海外視察を考える市民の会」から、アンケートへの回答依頼と「議員の海外視察を考えるシンポジウム」の案内が届いていました。シンポジウムは、12月8日(土)18時〜20時30分、堺市総合福祉会館で開催。問い合わせ先は、清水俊雄さん(電話299−1779)か坂田正子さん(電話362−4887)。市民の皆さんの活動が、輪を広げているようです。
11月2日(金)少し冷え込みを感じる朝、コートを着用されての通勤姿も見かけました。
雨天に加え、岩国、佐賀、福岡を回った研修・調査活動のため、8日ぶりとなった街頭議会報告を、地下鉄・北花田駅@A出入口で実施。終了後、休む間もなく、市議会での講演を依頼されている広島県竹原市に向かいました。
新幹線の三原駅から呉線で半時間余り、瀬戸内海に面した竹原は、江戸時代から塩田で栄えた町です。「浜主」と呼ばれる塩田経営者屋敷の町並み保存も行き届いています。この町の市議会で、「政治倫理条例」が議員提案され、全議員(16人)で構成する特別委員会での審議が進んでいるのです。その特別委の勉強会に招かれました。
別段、不祥事が起こったわけでもないのに、議員の皆さんが自分たちの手で倫理条例を作り上げようとしていることは、大いに評価されるべきでしょう。堺市での条例づくりと福岡県各自治体での進化状況などを、まずお話ししました。また、条例制定初期の運用状況から、昨年出現した「タンス預金事件」や「非協力議員」への措置まで、具体的な話題に関心を持っていただけたようです。そして、政治倫理条例の根幹が「資産公開」であること、ポピュラー・コントロールの理念に基づいていることなどを理解して下さるようお願いしました。およそ2時間半の勉強会を終えてから、地元の海の幸や名物鍋を囲んでの懇親会。熱意が溢れる議員の方々と意見を交わすことができました。
▲写真上=勉強会が始まる前に歩いた町並み保存地区。▲写真下=翌朝、帰路の車窓から撮った日の出です。