《2004.10.7〜10》
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※10月6日以前の日記は、前ページに掲載
10月7日(木)また台風接近のニュース。和歌山県の山間部は、もう雨模様でした。
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和歌山県本宮町の元町長・中山喜弘さんが3日に急逝され、きょう午後、本宮町山村開発センターで執り行われた葬儀告別式に参列させていただきました。「森を守る」という立場から「森林交付税」を提唱し、全国900余りの自治体が参加する運動に発展させられた中山さんの大きな業績が、どなたの弔辞にも盛り込まれていました。町議2期、助役2期、町長4期と、30数年間にわたって町政に携わり、町の発展に尽くされた方です。
私自身は、1985年7月にこの町を初めて訪問して以来のお付き合い。このころから堺市と本宮町との交流も始まって、熊野古道・境王子跡(堺市今池町)の石碑建立に際しては、熊野川産の大きな石を贈っていただきました。その後の親交が深まるなか、93年に両市町による友好都市協定を締結。「ふれあいウォーク」(熊野古道の体験散策)や小学生の自然体験学習など、本宮町を舞台とする堺市民対象の諸事業も実現しています。余談ながら、98年4月の自治体議員勉強会(本宮合宿)では、中山町長に講師も務めていただきました。
10月8日(金)「確実に上陸」「最強の台風」…不気味な「台風情報」が流れています。
昨日に予定していた北花田駅前での街頭活動は、早朝からの本宮町行きで順延。しかし、今朝もあいにくの雨で、来週に延ばしました。午前中、事務所で自治体議員勉強会の案内作成や名簿整理の仕事を片付けてから、午後は市役所へ。指定都市準備室や鉄軌道企画担当の職員らの説明を聞きました。また、夜は事務所で「市政・法律相談」。激しい雨の中をお見えになる方があって、友人の司法書士とともにご相談を受けました。
10月9日(土)台風22号は伊豆半島に上陸。関東地方や首都圏に大きな被害が…
台風が西日本から遠ざかるのを見届けた午後、マイカーで四国に向かいました。今回は、事務所スタッフの家族とともに、砥部焼の窯元を訪ねるためです。災害復旧工事で通行止めになっていた松山自動車道の新居浜IC〜伊予西条ICの間も、ちょうど瀬戸大橋を渡っているときに「解除」のニュースを聞きました。しかし、通過した現場には生々しい土砂崩れの跡が何カ所もあって、この地方での台風被害の大きさを窺わせます。
10月10日(日)「台風一過…」は叶わず、四国の東予地方や山陽路は雨でした。
昨夜は砥部町に宿泊。毎年、機会があれば訪ねている「梅山窯」で、朝の営業開始時から昼前まで、掘り出し物を探したり工場見学をさせてもらいました。実用食器を手作りで大量生産する工程は、実に見事です。雨の日曜日で客が少なかったからでしょうか、いつもは黙々と仕事をしている職人さんたちと会話を交わすこともできました。
午後は、高速道路で30分ほどの内子町に足を延ばし、「内子フレッシュパーク・からり」や「八日市・護国地区」を見学。内子町は、江戸後期から明治時代にかけて和紙と木蝋で栄えた町で、当時の面影を残す八日市・護国地区の町並みは国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。その町並み保存運動が功を奏して、年間50万人を超える観光客を呼んでいるとか。また、フレッシュパークは、「道の駅」を活用した地元農産物などの販売所。地域農家の婦人たちのアイデアと行動力によって、全国モデルと言われるほどの賑わいを見せています。いずれにしても、意欲的な「市民パワー」と、これを巧みに引き出している自治体行政の力を感じさせる魅力的な町です。
帰路、しまなみ海道を経て尾道市に立ち寄り、志賀直哉旧邸を見てから、ひたすら山陽道を走りました。