《2004.8.30〜9.2》
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8月30日(月)台風は九州縦断の上、山口県に再上陸。四国にも被害が出ています。
京都市で催された「日仏地方分権セミナー」に参加。1982年〜83年の地方分権法成立以来のフランスの分権推進は、昨年3月の憲法改正で、第1条に「地方分権国家」をうたうまでに至っています。その経緯や現状を日本の分権推進と比べて学びました。フランスからは、学者3人と県議1人が来日。ストラスブール政治学院教授のポール・ロベール・エルゾクさんが村議会議員も兼ねるという経歴にも興味が湧きます。このセミナーは、「自治・分権ジャーナリストの会」が主催。明日は札幌市、9月2日に東京都と、3日間にわたって開催されることになっています。
8月31日(火)昨夜、台風が日本海を通過。避難させ忘れた花鉢が倒れていました。
4日ぶりに市役所へ。関係部局の担当者の皆さんが待ち構えていて、次々と報告や協議。ホームページへのアクセス件数も、昨日は185件ありました。9月議会が間近に迫り、「10日の本会議に予定されている大綱質疑で何を質問するか?」…少しでも早くその内容を探りたいとの担当職員の皆さんの気持ちが伝わってきます。しかし、発言時間はたった「19分」。以前は「30分」あったのに、私が議会を離れている間に短くなっていました。他方、3日間の質疑日程を通じて会議時間はほぼ10時間ほど余っており、理不尽なことです。ともあれ、帰り道で市民相談を受けている事件の現場に立ち寄ると、また新しい発見がありました。
9月1日(水)父の出勤に同行して、楽しげに登校する子。新学期が始まりました。
午前中は、初日本会議の議事運営を協議する議会運営委員会。そして、三井物産が新日鐵敷地内に開設するゴムタイヤ式LRTの試験走行場についての説明会。午後は、来客応接と情報公開請求への立ち会いを済ませてから、スポーツ振興審議会で2時間半の議論。その合間に市当局から各種の説明や報告を受けるなど、慌ただしい一日でした。気の早い部局からは「大綱質疑」についての聞き取りもあったのですが、まだ皆目未整理です。
9月2日(木)雨模様ですが気温がぐっと落ち着いて、しのぎやすくなりました。
昨年から続いている「議会のあり方に関する調査特別委員会」で、行政視察の見直しなどについて議論しました。ある委員から「市民感情、市民の理解、市民の納得などの言葉は抽象的だ」という発言があり、「そうではない」と反論すると、「堺に市民はいるのか?
市民の定義は何か?」と質問を受けました。すかさず、「端的に言えば、納税者とこれから納税者になる人たちだ」と答弁。また、別の委員からは「議員は“プライドと責任”を持って仕事をしている」との主張があったので、「結構なことだが、市民からは“高慢と独りよがり”と見られることもある。お互いに注意したい」と切り返しました。いずれの議論もそれ以上の反論はなく、きっと納得していただけたのでしょう。記者クラブのモニターでやりとりを聴いていた某記者から、「面白い議論でした」との感想も聞きました。もしかしたら、“皮肉”だったかもしれませんね。