11月15日(金) 我が家のヤマボウシも、だんだん赤色に染まってきました。 
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《2002.11.15〜18》
※11月14日以前の日記は、前ページに掲載
「アクション日記」のはじまりへ
美原町M地区の前区長の不正な会計支出に関与した東芝系企業との和解が成立して、先方企業の社長らが謝罪に訪れた場に同席しました。昨年の7月、はじめてこれら企業と接触したときとはうってかわっての低姿勢。今後の是正措置などを話し合った後に、社内調査や関係者処分に至る苦労話も聞きました。企業が、公正な競争を通じて利潤を追求するという経済的主体であると同時に、広く社会にとって有用な存在であることが求められる「コンプライアス」の大切さに気付いたようです。M地区住民たちの粘り強い調査と運動が実り始めました。
11月16日(土) 各地で紅葉や黄葉が見られるようになりました。間もなく秋も終わり。
勤務先大学の入学試験で、監督任務が当たりました。ご承知のように、最近の入試は多様化していて、いまごろから3月中頃までに何度も実施されるのです。今日は「公募制推薦入試」で、試験科目は英語と国語。合わせて90分間の試験ですが、座ることのできない監督業務はきつい仕事です。受験生がみんな幼く見えたのは、こちらが年を食ったせいでしょうね。それはさておき、学内のチャペルではOBの結婚式があって、試験を終えた受験生らが、ライス・シャワーを浴びる新郎新婦に拍手を送っている光景は、暖かくていいものでした。
11月17日(日) 団地内のケヤキやイチョウが見事。天気のいい日曜日でした。
新金岡団地で、いつもお世話になっている方々を何軒か訪ねました。3万5千人が暮らす各棟のほとんどが建設後30数年を経て、リフォームが進んでいます。エレベーターのない中層建物では、各階段に手すりが取り付けられていて、思わずお世話になりました。街路の段差を解消した地区もあって、そこでは自転車の走行が楽です。きっと、車いすやお年寄りの手押し車にとってもそうでしょう。いつだったか、市民センター前の市道がインターロッキングに改修された折、「酸素ボンベのキャリアーがひっかかって歩きづらい」との苦情が寄せられたことがありました。上面の丸い資材を使ったのが原因です。土木課の担当職員に理由を質したら、「裸足で歩くと感触がいいので…」とのこと。ここを素足であるく人など誰もいません。驚くべき役人感覚でしたが、とりあえず、反対側の歩道改修ではフラットな資材に変更するように求め、実現したことを思い出しました。
11月18日(月) 気温が上がらず、暖房のほしい一日でした。
昨日行われた尼崎市長選挙で、元市議の白井文さんが、自民、民主、公明、自由、保守推薦の現職市長を約5千票差で破った。女性市長は現職では全国で5人目。42歳の白井さんは最年少です。投票率は32.25%で、前回を5.45ポイント下回り、同市長選としては過去最低でした。しかも、同市は公明党・冬柴幹事長のお膝元。こんな条件でも組織力が通じないほど、政党政治への市民の愛想づかし始まったのでしょう。堺市でも「あきらめずに取り組んでみよう」という希望が湧いてきました。白井さんは、カラ出張問題が問われた1993年の市議選で当選した“市民派議員”のひとりで、近畿自治体学会の会合などでご一緒したこともあります。ほとんどの議員が野党となる市議会との関係など、困難がいっぱい待ち受けているでしょうが、市民の声を背景にがんばってほしいものです。 なお、白井さんのプロフィールや市長選に当たって掲げた政策などは、「白井文とフレッシュ尼崎の会」のホームページで見ることができます。