12月8日(月) 一粒残ったソヨゴの実が、吹き始めた寒風の中で艶やかに輝いています。
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《2003.12.8〜11》
3日目の大綱質疑。田中丈悦議員や同じく新人の本松洋一議員などが質問に立ちました。質問者がほとんど原稿に頼らない質問をしていても、市長や局長は部下に書かせた答弁を棒読み。これでは熱のこもった議論になりません。それほど、自分の仕事に自信がないのでしょうか。傍聴者に興味を持ってもらえる面白い議会をつくるための改革が必要です。ともあれ、出席費用弁償制度を変える3案が上程されました。公明党やフェニックス民主の改革案に質疑をしましたが、両議員団代表の答弁は市当局に比べてはるかに明快です。
12月9日(火) 毎年お招きを受けているクリスマス・コンサート。今年も残り3週間です。
自衛隊のイラク派遣基本計画が閣議決定されました。「平和」の希求を誇りにしてきたはずの日本が、ついに戦場に「軍隊」を送ることになるのでしょうか。いま開会中の堺市議会12月議会で、必ず「派遣中止」を求める意見書を成立させるつもりです。
ところで、今日は「政令指定都市対策特別委員会」。私が欠席した前回委員会で「委員会としての意見をとりまとめる」という方針が決まっていたのですが、実質議論はたった2回という委員会を「まとめる」という運営方針が腑に落ちません。テーマ設定による議論の必要性などを主張。来年1月23日の次回委員会であらためて検討することとなりました。
12月10日(水) 天気はいいのですが、気温がぐっと下がり始めました。
市民環境産業委員会で朝いちばんの質疑。清掃工場の余熱利用施設(来年4月オープン予定)での利用料金の高齢者割引き実現、市立堺病院跡地の土壌汚染に関する公表の遅れ、酪農団地の死亡牛不法埋め立て事件などを取り上げました。議論の過程で、また別件の不法埋め立てを示唆する情報が表面化。化製場法(死亡獣畜の処分規制などを定める法律)を酪農家にきちんと伝える活動を怠っている行政当局の怠慢も見えてきました。調査の徹底や適切な対応を求めたところ、担当助役から「全庁挙げて取り組む」との答弁。とりあえずは、今後の仕事ぶりを見守ります。
12月11日(木) さらに気温が下がったのでしょうか。冷たい雨の一日となりました。
堺市議会での議論に一息つけたので、合併協議の相手先のことを勉強するため、美原町議会の傍聴に出かけました。ちょうど■■■■議員が一般質問に立ち、合併説明会で配布された資料の問題点などを追及中。この資料で町当局は、「合併しなければ水道料金が大幅に上がる」と住民に説明。ところが住民たちが値上げの算定根拠となる文書の提供を求めたところ、水道事業所の所長が急きょ部下に命じてこれを偽造させていたことが、読売新聞(11.28)や関西テレビで報じられ、所長は辞職する意向も示していました。
さて今日の本会議では、答弁に窮した当の所長に■■議員が再答弁を促している途中で、突然、議長が発言を止め、会議の「休憩」を宣言。30分ほどした再開後、所長は誰かに作成してもらったらしい答弁文書を読み上げました。「あのときは頭が真っ白になっていて、不適切な行為をしてしまった」と言う割には、辞職表明のことなど、まるでどこかに置き忘れての開き直り。質問回数を制限されている■■議員はそのまま終わりましたが、この町の役場や議会にも相当にしたたかな人たちがいるようです。