※10月22日以前の日記は、前ページに掲載
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《2003.10.23〜24》
10月23日(木)朝から霧に包まれたフライブルク市は、午後から雨に…
「アクション日記」のはじまりへ
8時半に通訳の篠崎誠さんとホテルで落ち合い、1500年代に建てられたという旧・商工会館に向かいました。フライブルク市はいま、この歴史的な建物を迎賓館としているとのこと。同市の概要をまとめたビデオを見終わったところに、環境保全局長のディター・ウォルナーさん(博士)が現れ、同市の環境施策について5つの観点から説明を受けた後、質疑を交わしました。
午後はまず、建設廃材の処理会社「FEBA」を訪問。カール・ミッター所長から同社の設立経過や事業概要について説明を受け、同所長の案内で処理現場を見せてもらいました。堺市の酪農団地に不法投棄されたものと同様の廃材が製品化され、建設資材として再利用される工程とその仕組みは日本でも取り入れてみるべき方法です。続いて、子どもたちへの環境教育を行う「エコ・ステーション」を訪ねて、ハイデ・ベルクマン館長の説明を聞きました。ベルクマンさんは共同館長のひとりで、つい最近日本にも来ています。その後、市内への自動車乗り入れ規制や30キロ速度制限、LRT(路面電車)優先信号、自転車道整備状況などの交通施策、省エネ住宅による住宅施策、ソーラパネル製造会社のエコ対策などについて、篠崎さんのガイドを受けながら駆け足で現場をまわりました。
Dr. Diter Worner
FEBA社の入口付近
10月24日(金)雨は上がりましたが、ドイツ国境付近やスイスは薄い雪化粧です。
今日は自由視察日。午前中にフライブルク市内を歩き、中央駅を12時4分に発車する列車で国境を越え、バーゼルで乗り換えてチューリッヒに向かいました。片道約2時間かかるのですが、先日NHKテレビの特集番組で放送されていた同市のトラム(路面電車)を見たかったからです。このまちには桃大職員だった森脇智子さんが結婚して住んでいるので、案内を頼みました。2月に生まれた暖(ダン)ちゃんを乳母車に乗せて出迎えてもらった森脇さんのガイドで市内を歩き、途中、市役所に立ち寄ってガイドブックも入手。その後、1日乗車券を買ってチューリッヒ湖畔の停留所から体験乗車。住宅地の終点で折り返した後、乗り換えて中央駅へ。駅前のアジア系食堂で夕食をとってから、まるで孫のようになついてくれたダンちゃんやお母さんと別れました。事故の関係があったのでしょうか、10分ほど遅れて発車した直通列車でフライブルク中央駅に着いたのは21時すぎです。
ちなみに、この夜、市民劇場で上演された「マクベスス」は、14人の合宿メンバーのうちの6人が鑑賞。世界各地で現場の音楽や文化を体験している住田景子さん(小平市議)からは、絶賛する感想を聞きました。また、終演後、劇場前で繰り広げられている市民たちのパフォーマンスも面白かったようで、期せずしてヨーロッパの文化の奥深さを見ることができたとのことでした。
トラムと有料自転車置き場
ご機嫌のダンちゃんと…