倫理調査会「意見書」(抜粋)

※第1〜第3=省略

■■議員の資産等報告書等についての審査経過
第4 資産報告書に対する指摘事項及び釈明等の審査結果
12 ■■■■議員
 不動産を購入しているが、その購入資金の出所について口頭で質問した結果、現金で保有していた自己資金で購入したとの回答があった。この回答に対して出所をもう一度はっきり説明してほしいと依頼したところ、文書で釈明書が提出されたが、出所については、自己資金ではなく父親が自分のために貯めた金で購入したと変更がなされた。議員の釈明を裏付ける疎明資料を8項目にわたって要求したが、具体的な疎明資料は提出されなかった。そこで事情聴取のため倫理調査会への出席を依頼したが出席はしなかった。
 従って、購入資金の形成については未解明のまま残った。
 次に、不動産を他人に貸しているので、賃貸料の記載について、口頭で質問した結果、修繕料と相殺したので収入はありませんとの回答があった。この回答に対して再度その明細を説明してほしいとの質問に上記の釈明書のなかで、収入及び修繕料の金額の回答があり、不動産所得はないとの回答があった。
 さらに、もし昨年現金で保有していたのであれば、資産報告書の動産欄に記載する必要があったのではないかとの質問には、上記の釈明書で報告書の書式に現金を記載する欄がないので書かなかったとの回答があった。
 調査会としては、意見書 第6調査に協力しなかった報告者であると認めた。

※その他の議員分=省略    ※第5=省略

■■議員が調査に協力しなかったことの認定
第6 資産報告書の提出遅滞、虚偽報告又は調査に協力しなかった等
 倫理調査会は■■■■議員を倫理調査会での審査に協力しなかった報告者であると認める。その理由及び調査の経過は以下のとおりである。
@倫理調査会はまず、■■議員に対し資産等報告書に記載があった不動産購入に係る資金の出所について口頭で質問を行い、それに対する回答を得た。
A回答ではまだ不明なところがあるので、もう一度明確な不動産購入資金の出所を説明されるよう再質問をした結果、■■■■議員より文書による釈明書が提出された。
B釈明書には不動産購入資金の出所について当初の回答と異なった説明がされているなど、疑問点の解明が全くできなかった。
C不動産購入資金の出所説明を裏づける疎明(証拠)資料の提出を要請したが、倫理調査会が要請した疎明(証拠)資料は全く提出されなかった。
D■■■■議員に直接事情を聴取して疑問点の解明を図る方法しかないという事態に至り、倫理調査会への出席を求めた。しかし、■■■■議員から出席しない旨の回答があり、実際に出席しなかった。
E倫理調査会としては、質問、疎明(証拠)資料の提出要請、倫理調査会への出席要請と手順を重ねて、倫理条例の目的である議員が高潔性を自らすすんで市民に実証されるよう■■■■議員に要請してきた。
F■■■■議員からの回答は誠実さに欠け、疎明(証拠)資料の提出要請と倫理調査会への出席要請に対しては協力的な態度が全く見受けられなかった。
G本件の審査に当たって市民委員からは、「倫理調査会だけでなく市民に対して説明責任を果たしていません」、「ご自分に課せられた責任を市民の皆様に明らかにしていくべきではないでしょうか」などの意見があった。

※第7〜第8=省略   ※第9(付属意見)=次ページに掲載
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