今議会の大綱質疑では、、まず「いじめ」を議論しようと決めていました。きっかけは、ある市立学校で発生したいじめ事案への学校の対応にいささかの危機感を抱いたからです。
はじめに調べたのは、堺市の学校でのいじめ認知状況。児童・生徒1000人あたり認知数の推移を全国平均(青棒)と堺市(赤棒)で表示したグラフが市教委から提供されました。このグラフを基に市教委は、「全国傾向と同様に増加傾向にある」とし、これは「いじめに対する認識の高まり」だとの見解を示しました。
さて、ほんとうにそうなのか。疑問が湧いたので政令全市のデータ提供を要求。それによると、認知数が減少気味なのは北九州市だけ。10市が増加傾向で、9市は横ばいと分析できます。また、仙台市、新潟市、大阪市の認知件数は堺市を大きく上回っており、「認識が高まった」と単純に評価してよいのかと指摘しました。
続いて、議会での議論に当たって質問メールを送ったところ、即座に返信を下さったリヒテルズ直子さんの言葉をスクリーンに写して紹介。読み上げながら、市教委関係者だけでなく、多くの議員がうなずいている様子を感じました。
最後に市教委の感想を促したところ、関百合子教育長が立って丁寧な答弁。「イエナプランをはじめとして各地域での取り組みを紹介していだきました。とくに、市民性の話、もともと教育というのは発達段階に応じて子どもたちを育て、将来的には社会の一員として社会に参画していくという子どもから大人に育てていくなかで、子どもたちが安心して自分の意見を言える、対話のできる、そうした環境というものを教育現場で研鑽する必要があるかと考えております」(抜粋・要約)。
なお、リヒテルズ直子さんの言葉は、明日の日記で紹介させていただくつもりです。