今日の予算委員会分科会では、「学校施設におけるアスベスト対策」について議論しました。
まず教育長に、公表の遅れを追及した12月議会で「どんな答弁をしたか覚えているか」と質問。日渡教育長は「教育行政のトップである私の認識不足が招いたと言った」と答えましたが、正確には「組織の長である私の危機意識の不足」でした。まあまあ、「同義語」と言えるでしょうか。
ちょっと意地悪い質問になりましたが、最初にそれを質したのは、私が初めて学校のアスベストについて議論した1987年9月議会での市教委幹部の答弁と対比させたかったからです。
●35年前と変わらない「認識不足」の言い訳
「学校の建物に吹付アスベストが使われている」との情報を得て、私が市教委に調査を求めたのは1986年12月でした。翌年2月に31校を調べて3校で見つかり、7月の全校調査でさらに4校で使用が確認されました。9月議会の大綱質疑で、2か月も調査を怠った市教委幹部の問題意識を質したら、当時の教育次長が「アスベストの人体人体に与える影響を認識できていなかった」と答えています。35年も引きずっている「認識不足」との言い訳など、「もう、この限りにしてほしい」と注文しました。
続いて、4小学校に関する「健康リスク検証懇話会」で委員が指摘した、「子どもたちが生活している環境での調査」や「間仕切り除去工事の際の飛散可能性」について質疑。「委員の指摘を傍聴席で聞いた市民が心配している。きちんと心配を払拭できるような検証をやってもらいたい」と要求すると、教育次長が「できる限りのことをしたい」と答えました。
■緊急本会議で「ウクライナ侵攻抗議」を決議
なお、今日は午後1時に緊急本会議を開会して、「ロシアによるウクライナへの侵攻に強く抗議する決議」(全議員提案)を可決。「ロシア軍の撤退を求める」との議会意思を表明しました。
また、今日大阪府が発表した新型コロナウイルス新規感染者は7749人、亡くなられた方は40人でした。堺市の新規感染者は612人で、残念ながら前週木曜の「1.12倍」と増加。亡くなられた堺市民は、5人(70代2人、80代2人、90代1人)でした。