《2020.9.15》
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※9月14日以前の日記は、前ページに掲載

■再検討で誤りを発見、入札は取り止めに!
9月9日に情報を得て、翌日建設局に調査を依頼したところ、積算システムの不具合で正当な最低制限価格よりも1000円低額となっていることが判明しました。このため、土木部は入札各社に謝罪の上、昨日、この入札の取り止めを発表。近く再入札を行います。
■ほんとうに、原因は「積算システムの不具合」か?
今日の総括質疑で指摘したのは、積算システムを扱う職員の基本技量の問題です。自治体が発注する事業の積算方法はほとんど資料が公開されており、経験ある業者が最低制限価格の積算を容易に行える仕組みになっています。このため同額入札が増え、昨年度の土木部入札案件134件のうち91件(約7割=スクリーンにグラフ表示)が「くじ」で落札者を決定しています。しかも、測量業務に限れば8件すべてが同額入札による「くじ」決定となっているのです。
ならば、入札参加17社のうちの14社が同額となった今回の入札状況を見て、積算システムの異常を疑い、検証の必要に気づくべきでした。それを怠った上、3件あった入札社からの問い合わせに対して、「間違いない」と突っぱねるという二重の過ちを犯しています。
■建設局長が謝罪/副市長にも防止対応を求める
私の指摘に対して、建設局長が謝罪と再発防止の決意を答弁。また、北部整備事務所のアスベストがれき飛散事件の折に担当局長だった副市長には、「民間委託が増えたことで建設技術職員が基本的技量を育む機会がなくなった。それをカバーする施策推進が必要ではないか」と問いかけ、併せて、「《民間活力導入》が持論の永藤市長にも進言してもらいたい」と結びました。
(第2テーマ「体罰」についての議論は、明日の日記で報告します)

決算委員会総括質疑の2日目。私の出番は11時少し前になりました。最初に取り上げたのは、土木部の測量業務発注にかかわる不手際です。
■最低制限価格の積算間違いでは?
右図は、9月7日に公表された道路舗装改修に関する測量業務の入札結果です。A社が最低制限価格と同額で入札して落札。その次の14社(B~O)がすべて同じ入札額で、またP社はそれより高額で入札し、Q社は制限価格以下で失効しました。
この結果に疑問を持った入札参加社が担当の地域整備事務所に問い合わせたら、「最低制限価格の積算は間違っていない」と返答したそうです。

9月15日(火)19.0℃~25.5℃。未明から気温が下がり、寝床を離れて窓を閉めました。

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