《2015.8.7〜8》
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8月7日(金)四国の旅2日目…香川県宇多津町→徳島県三好市→愛媛県西条市→松山
宿泊した宇多津駅前のホテルは遍路でも利用した所で、朝食バイキングの豊富さに感激した宿です。讃岐うどんも並ぶ朝食をたっぷりいただいてから出発。
●名物民宿「岡田」のご主人と再会
今日、最初に向かったのは遍路旅で一番印象深かった宿=「民宿岡田」。88か寺で最高地にある雲辺寺への登山口(徳島県三好市佐野)に位置し、多くの遍路がこの宿を利用します。とは言え、部屋数が少ないためにすぐ満室になるのですが、私は相当以前から予約していて泊まることができました。経営者の岡田明さんが夕食時にしてくださるお話は興味深く、また岡田さんの人柄に触れることができるので、お遍路たちの間で評判です。それに、翌朝の出発時には私の姿が見えなくなるまで見送って下さるなど、温かいもてなしに感激してお礼の手紙と遍路日記を送ったら、その後、「アクション日記」も見て下さっているとか。あらためて、感謝しました。
●「あけぼの」施設長・野口さんにもお忙しい中を…
愛媛県西条市周布にある障がい者作業所「あけぼの」を運営されている野口征治郎さんには、「伊予の三湯」と呼ばれる宿の手配、丹原町の遍路道に面したご自宅での昼食、近くの番外寺への案内、次の宿までの荷物搬送など、ことのほか手厚いお接待をいただきました。20年余り前、政治倫理条例の制定を目指す旧丹原町での市民の皆さんの運動に協力させていただいたご縁から、長らくご交誼をいただいている方です。支援学校の教員を退職後、保護者の方々に乞われて始めた作業所は、ネギの収穫などで大忙しの時期でした。施設見学の後、昼食しながら懇談。その後、出荷先のJA周桑直売所「周ちゃん」にも案内していただきました。
●砥部焼窯元を経て松山市へ
忙しい時間を割いて下さった野口さんに見送られて、松山市内のの宿へ。途中で寄り道して、砥部町の廣梅窯を訪ねました。
なお、松山では、夏目漱石が正岡子規宅に立ち寄った折、子規の母親が振る舞ったと言われている「松山鮓」を食べてみました。この地方に伝わる郷土料理で、瀬戸内の地魚を使ったばら寿司です。祝い事や訪問客をもてなす際に出されたそうですから、実際には写真の商品よりももっと豪華に作られるのだと思います。
明日、高知県土佐清水市でお世話になった方々にお目にかかるので、今日は松山市の宿から高知県土佐清水市の足摺岬へのドライブです。途中の道筋に、砥部町や久万高原を選択し、砥部町ではお馴染みの梅山窯を訪問。また、久万高原町では遍路の際に泊めていただいた「八丁坂」にも立ち寄りました。実は、今回の旅でもこの宿での宿泊を考えたのですが、すでに「満室」でした。入口で声をかけると女将(社長)が出て来られ、お礼の挨拶。私が泊まったときの下手くそな揮毫を置いて下さっているとか。まさに赤面の至りです。
その後、カーナビを頼りに足摺岬を目指したところ、国道439号線で大苦闘。山の斜面を縫うように延々とつづくカーブ道です。もしかしたら自動車学校のS字カーブよりも道幅が狭いのではないかと思うほどで、対向車との数度のすれ違いの際はバックして場所を探しました。
8月8日(土)四国の旅3日目…松山市→砥部町→久万高原→高知・檮原町→土佐清水市