明け方は小止みだったのに、雨具着用での出発となりました。しばらく演習場沿いの車道を歩くと、銃砲音が聞こえてきます。赤旗が立っているフェンス内が昨日迷い込んだ所です。
82番寺に向かう古道に入ると、Yさんが「ぜひ歩いてほしい」とおっしゃっていた素晴らしい遍路道が続きます。道ばたの丁石の多くは、草むらに倒れていたものをYさんがコツコツと建て直されたと伺いました。
途中、新潟県から来られた遍路が追い抜いて行かれましたが、82番根香寺の手前で追いつきました。同寺のお参りを終えたところで雨は上がり、上衣を脱いで歩行。濃霧の道を用心深く下りました。市街地に至るとまた雨。飯田休憩所でYさんが持たせてくださったバナナとオレンジをいただき、香川高専前の喫茶店での「タイムランチ」までの空腹をしのぎました。
●高松市内では旧交を…
83番一宮寺を発つ際、青空が見え始めたので雨具を脱ぎ、今夜の宿に急ぎました。約2時間で到着。チェックインを済ませた後、明日歩く予定の道を5q余り歩き、屋島への登山口となる琴電の潟元駅へ。
ところで、堺市役所に近い昼食店でしばしば顔を合わせていたSさんが、退職後、故郷の高松市に帰っておられます。Sさんから「ぜひ連絡してほしい」と言われていたので電話すると、潟元から乗車した琴電の瓦町駅で出迎えてくださいました。駅前の繁華街にある居酒屋に案内され、夕食のお接待。
【本日の歩行距離=28.7q】
5月15日(木)第11日=坂出の宿〜82番根香寺〜83番一宮寺〜高松の宿〜潟元駅
四国遍路・区切り打ち日記(第5回)