11月14日(木)第6日=上宇和の宿〜大洲市〜内子町〜JR内子駅(いったん帰宅)
今日は歩く距離が長いので、宿の朝食をキャンセル。4時に起き、昨夕スーパーで買って来たお寿司を食べて身支度。6時の出発時、宿泊した上宇和駅近くのビジネスホテルは、まだ闇の中でした。
自転車で登校する中学生たちと挨拶を交わしながら歩行。「芝」という集落に差し掛かったところで、家から出て来た女性が道案内を買って出てくれました。「妹の家に行く」というこの人は、バス停2つの間を足早に歩き、別れ際に「国道のトンネルを行け」と勧めてくれました。逆らって山道に入ると、30分で鳥坂(とさか)峠。下った集落にある「札掛大師堂」にお参りしましたが、どうやら廃寺になっている様子です。
●フランス人が書いた遍路ノート
遍路を楽しむ外国人も多く、休憩所のノートにはフランス語の記載を見ました。やがて大洲の市街内に入り、大洲城を遠望しながら一路内子へ。運動公園の堀に面した紅葉の色づきに癒やされました。
今回の遍路旅は、17日開催の議会報告会に出席するため、途中で一度堺に戻る計画です。コース上にあるJR内子駅で往復乗車券を購入。松山で特急を乗り継いで、岡山からの新幹線で帰宅しました。
松山〜岡山間で運行される特急「しおかぜ」に乗るのは初体験。高知方面に走る特急よりもやや豪華な内装で、洗面所に砥部焼(しかも梅山窯)が使われているのは感動ものでした。
ところで昨日、龍光寺本堂で「般若心経」を唱え終わったところに携帯電話が鳴り、「竹山市長の厳父が亡くなられ」との訃報が届きました。今日帰れば、ご葬儀にお参りさせていただくこともできそうで、まさに「お大師様のお導き」という感じがします。また、昨日までは半袖シャツの上に白衣を着けて歩くほど暖かかったのですが、今日は気温が下がり、朝からずっとヤッケを着用していました。「一息つけ」とのお声も聞こえます。【歩行距離27.6q 42,249歩】
四国遍路・区切り打ち日記(第4回)