12月25日(水)久しぶりの快晴。風もなく、とても穏やかな一日でした。気温も10℃に…
午前中、所用があって北区役所へ。午後から外出しようと思っていたのですが、「年末最後の片付け日和ですよ!」という妻の声に応じ、事務所まわりの整理をすることにしました。裏路地に入ってみるとほとんど散ってしまった紅葉が、少しばかり美しい光景を残してくれていました。
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ空爆、南スーダンの内戦…。クリスマスにもかかわらず不穏な空気が世界各地を漂い、罪のない市民が犠牲になっています。新年まで1週間。
12月26日(木)昨日と打って変わり、朝からすっきりしない天気。冷たい雨となりました。
朝刊に、米軍普天間基地の県内移設に絡む安倍首相と仲井真知事の会談記事。沖縄の友人たちの怒りの顔が浮かんできます。ちなみに、現地紙の社説(抜粋)は以下のとおり。
●沖縄タイムス=[首相・知事会談] 県民は はしごはずされた
▼仲井真弘多知事は、まるで別人のようだった。菅義偉官房長官が作ったシナリオの上で踊らされているパペット(操り人形)のようにもみえた。
25日、首相官邸で仲井真知事が安倍晋三首相と向かい合っていたころ、那覇市の県庁前では、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する住民が雨に打たれ、傘を差して、悲壮感に満ちた表情で知事の埋め立て不承認を訴えた。だが、住民の必死の叫びは首相官邸に届かなかった。いや届かなかったのではない。知事は17日の沖縄政策協議会以来、東京に閉じこもり、県民の声を聞こうとしなかったのだ。
会談で安倍首相は2014年度の政府予算案に概算要求を上回る3460億円の沖縄振興予算を計上したことや、2021年度まで毎年度3千億円台の沖縄振興予算を確保する方針を明らかにした。
知事は「いろいろと驚くべき立派な内容をご提示いただいた」と最大級の言葉でお礼を述べた。記者団に対しては「有史以来の予算」と、政府の回答を絶賛する発言を繰り返し、「いい正月になる」とまで語った。
▼会談後、知事は車に乗り込んだ後、窓から笑顔で「ハブ・ア・ナイス・バケーション」と言いながら記者団に手を振った。石破茂自民党幹事長が、県関係国会議員5人を従えて記者会見したときもそうだったが、それをはるかに上回るおぞましい光景だった。知事は、辺野古を金で売り渡すつもりなのだろうか。
●琉球新報=知事・首相会談 粉飾に等しい「負担軽減」
▼仲井真弘多知事が「驚くべき立派な内容を提示していただいた」と述べた。この知事の発言自体が、「驚くべき」発言だ。いったいどこが「立派な内容」なのか。
首相官邸で会談した知事に対し、安倍晋三首相は基地の「負担軽減策」を説明した。だがどれも、新味のない従来の方策か、実現の担保のない口約束にすぎない。知事がなぜ高く持ち上げるのか理解できない。
首相は普天間飛行場の5年内運用停止や牧港補給地区の7年内返還を検討する作業チームを防衛省内に設置する考えを示した。だが運用停止も返還も主体は米軍だ。作業チームに米側も含めなければ実効性はない。
環境汚染時の基地内立ち入り調査権の話も、過去に照らせば実効性のない口約束と見るほかない。環境調査権は欧州でも韓国でも地位協定を既に改定した項目だ。それをさも画期的であるかのように言うのは粉飾に等しい。
▼知事は27日にも辺野古埋め立て承認の可否を表明する。これらの「負担軽減策」は何ら軽減になっていない点を見極めてほしい。今回承認すると、沖縄は「自発的隷従」となってしまう。子や孫の命と尊厳を売り渡すような愚かな判断をしないよう求めたい。
▼これは差別の問題なのだ。辺野古移設は、沖縄の民意も他県と等しく尊重するか否かの問題なのだ。予算編成後のここで埋め立てを認めれば、沖縄はカネ目当てという印象を全国に刻み込む。知事は後世に恥じない判断をしてほしい。
世論に抗して特定秘密法護法を成立させた強行姿勢に続き、沖縄県民の思いを踏みにじるため知事を籠絡する手練手管。そして、夕刊には「靖国参拝」の記事も出ました。フクシマ、オキナワ…私たちは、特定地域の人々を犠牲にして進む政治を許していてよいのでしょうか。