四国遍路・区切り打ち日記(第2回)
11月9日(金)第1日=大阪なんば〜室戸市〜26番金剛頂寺〜奈半利町の宿
初めて四国遍路を試みたのは、2005年2月のこと。何とか仕事のやりくりがついた12日間(11日〜22日)の計画を立て、1番寺の霊山寺(徳島県鳴門市)から26番金剛頂寺(高知県室戸市)まで、260.5qを歩き通すことができました。「区切り打ち」という手法での遍路旅ですが、7年9か月を経て、やっと2回目に挑戦。今回は、9日間歩いて37番岩本寺までの旅です。
●なんば→室戸市はバスで
朝7時30分、なんばから室戸市までは直行のバス便を利用。バスが徳島県の南部に入ると、1回目に歩いた道と重なる部分(国道55号)が多くなり、室戸市に近づくにつれ歩き遍路の姿を見かけるようになりました。
到着した「海の駅とろむ」からタクシーで金剛頂寺へ。本堂と太師堂にお参りして、これからの道中の安全を願いました。前回の区切り寺から次にめざすのは27番神峯寺ですが、歩き始めたのは13時45分です。今日中の到着は無理で、途中の奈半利町に宿をとることにしていました。また、初日は足慣らしのつもりで、14qほど歩いて路線バスを使う計画でした。
●まさに「南国高知」…遍路用白衣の下は半袖Tシャツ
金剛頂寺から遍路道を30分ほど歩けば国道に出るのですが、いきなりの急な下りは膝にこたえます。いたわりながらゆっくりと歩を進め、国道に出ると道路沿いに植えられたハイビスカスが満開。また、気温も20℃くらいに上がったため、長袖のスポーツシャツを脱ぎました。出会った老婦人と、しばらく歩きながらの会話。「私らは車でお参りやっちゅうが、歩いてちやか?」…。
●魅せられた吉良町の町並み保存
吉良町の遍路道は、国道と並行する旧街道。土佐漆喰と水切り亙の伝統的な土蔵や民家が人々の住まいとして残り、その風景は心を和ませてくれます。
●車のヘッドライトを頼りに、国道を歩く
羽根川の手前の海岸で太平洋に沈む夕日を鑑賞。暗くなったので中山峠を越える山道をあきらめ、遠回りとなる国道を進みました。歩道は続いていたのですが、街路灯のないところでは車のヘッドライトが頼りです。なお、予定のバス停に着いても足は元気で、宿までを歩ききることができました。
【歩行距離18.5q 28,331歩】