10月1日(水)朝まで降り続いた雨が上がり、久しぶりに陽光が差していました。
《2008.10.1》
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※9月30日以前の日記は、前ページに掲載
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長年お世話になってきた西区上野芝町のYさんから、「近く、引っ越すことになりました」というご連絡をいただいたので、お別れのご挨拶に伺いました。「生まれて初めて議会を傍聴したあのころから、パワーを感じました」とおっしゃって下さる事件は、今は「霞ヶ丘公園」になっている藤谷池の不法埋立のこと。右の写真は当時の現場での調査風景です。私の発言後、現地を取材したテレビカメラマンが埋立業者に撮影テープを奪われるなど、緊迫した場面もありました。
Yさんが覚えていて下さってのは、1981年5月29日の本会議での大綱質疑。懐かしくて当時の会議録をひもときました。「藤谷池の水がなくなった部分に、おびただしい死魚のじゅうたんができ、1週間放置されたままです。この中で周辺住民の方々は四六時中暮らし、吐き気に耐えながら食事をしているのです」。そのとき私は、ポリ袋で何重にも包んだ魚を議場に持ち込み、市当局に責任ある対応を迫りました。「もし皆さんがこの死んだ魚の臭いをかいでみたいとおっしゃるならば、私はここでこのポリ袋を破ってもいい。どうですか、助役さんや市長さん、傍聴席にいらっしゃる地域の人々と同じような苦痛を味わってみる気持ちはありますか」……
27年も昔の話はさておき、一昨日、9月議会の最終本会議では次のような議論をしました。
●結局、公明党も賛成して議員海外視察(マカオ・ベトナム・シンガポール旅行)は可決
今年も議員の「海外派遣」が採決され、公明党などの賛成多数で可決となりました。採決前の質疑で私は、自民党に対して「視察目的としていることが市政テーマとどのような関わりがあるのか」と質し、民主党には「政権交代を目指すのに、どうして市民からの報告会開催要望に答えないのか」と質問しましたが、いずれの党も答弁することができませんでした。
●時代遅れの「支度金」、「添乗員の公費負担」、「職員随行」の廃止を主張
また討論では、海外視察を実施する場合、経費節減を図るため、@多くの自治体がすでに廃止している“支度金”(昨年53,900円)の支給をやめること、A大阪府議会と同様に添乗員の経費(昨年102万円)は参加者負担とすること、B東京都議会のように職員随行(昨年106万円余り)をやめることを求めました。合理的な支給理由を説明できない「支度金」は、大阪府、大阪市、京都市、神戸市のほか多くの県市が、すでに何年も前から廃止しているのです。
●議席標の「番号」→「議員名」…この無駄づかいにも反対しました。
本会議場の各議席に設置された議席標は、議員が出席した際にこれを立てることになっています。これまでずっと番号で表示していたものを「議員名に変えよう」と提案がありました。「その方が、居眠りしている議員が分かっていい」とのご意見もいただきましたが、現状で何の差し障りもないのに税金を使う必要はありません。たとえ数十万円の経費であっても、予算の使い方を厳しく監視しなければならないはずの議員は、率先して無駄づかいをやめるべきでしょう。残念ながら、そんな思いで「反対」したのは、52人の議員中、私ひとりでした。
●南海・白鷺駅のエレベーター…どうして堺市がしなければいけない設置工事が遅れるか
南海電鉄が来年3月までに駅構内のエレベーターを設置するのに、道路から駅に至るエレベーターは「2年後になる」という話に驚きました。一般質問で、バリアフリー法の精神や取り組み状況を質したら、市当局は「駅利用者の利便性を第一に考え、早期設置に努める」と答弁。やや抽象的な言い回しですが、これまでの対応状況を改めることを約束してくれました。
●一般質問では、「職員Spirit」、障害児や親への支援についても議論
今議会で追及した幹部職員の不適切な仕事ぶりを改めるため、「職員Spirit」を涵養することを市長に提案しました。また、不幸な事件を防止するため、子ども青少年局や市教委が各現場での相談態勢などをさらに強めてくれるように要求。市長や教育長などの答弁を得て、9月議会の発言を締めくくりました。