《2007.4.30〜5.3》
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4月30日(月)早くも各地で「夏日」とか…。木漏れ日の中にヤマボウシの花を見ました。
選挙の疲れが出てきたのでしょうか。十分に睡眠をとっているのに、ちょっと油断すると眠くなります。思い切って、もう一日休みをいただきました。午前中は、鉢花の手入れ。そして午後は、妻や息子と共に2人の孫の顔を見に行きました。
帰りの車中で、NHKラジオ「柳田邦男70歳、いま伝えたいこと・言葉と心の再生を」を途中から聴き始めたのですが、帰り着いても車から降りることができません。一区切りとなったところで急いで家に入り、めったに使わないラジオのスイッチを入れて、番組の終わりまで襟を正して聴きました。
それほど
柳田邦男さんの話に惹きつけられたのです。最後に柳田さんが言った言葉も忘れられません。「70年を振り返ると、戦争、貧困、高度成長、地方の崩壊、医療の崩壊…、こんな激動の時代の体験を無にしないように(これから先も)生きなければいけない」。私も5年遅れて、ほぼ同じ時代を生きてきました。柳田さんの言葉に共感と感動を覚えながら、そのお話が通じるような世の中を作らなければいけいないのだと、あらためて思いました。
5月1日(火)朝から雨です。メーデー集会やデモ行進は、大変だったでしょう。
北区役所で滞っていた仕事を済ませてから市役所へ。新任期が始まったので、議員の登庁表示板が変わっていました。控室にたまっていた資料類を整理して、部屋の模様替え。連休明けからの仕事に備えました。また、夜の事務所には、市政相談の方を迎えました。
5月2日(水)昨夜も雨が降っていたのですが、朝には降り止みました。
午前中は事務所で仕事。午後は市役所でお目にかかることを約束した来客があるので、出かけました。連休の谷間ということもあってか、職場の緊張感はなんとなく和らいでいる雰囲気です。他面、登庁している議員の数は多くなっています。そろそろ、選挙後の挨拶まわりなども終えたのでしょうか。また、会派結成に向けての動きが絡んでいるのかもしれません。
5月3日(木)満60歳の誕生日を迎えた日本国憲法。波風が高いようです。
東京新聞が、憲法記念日の首相の「異例談話」を次のように報じています。
安倍首相は3日の憲法施行60周年にあたり、談話を発表した。首相は憲法改正について「戦後レジーム(体制)を原点にさかのぼって大胆に見直し、新しい日本の姿の実現に向けて、憲法の議論を深めることは、新しい時代を切り拓(ひら)いていく精神へとつながる」と表明した。憲法記念日の首相談話は、施行50周年の1997年に橋本龍太郎首相が、憲法の基本理念を尊重するとした談話を発表したが、改憲に意欲を示す談話を発表したのは安倍首相が初めて。
また、同紙は、自民党の国民を欺く改憲への取り組みについても報じています。
自民党は2日、国民投票法案が今月中旬に成立する見通しになったのを受け、まず民主、公明両党や国民の賛成を得やすい環境権やプライバシー権の新設などの賛否を問う国民投票を行い、焦点の9条は後回しにする2段階改憲の検討を始めた。
国民投票法案の強行採決→ごまかしの2段階改憲→平和主義の放棄…。これが「戦後レジュームからの脱却」の道筋なのでしょうか。先日、NHKラジオで聴いた柳田邦男さんは、「戦争を語るとき、何百万という人、その一人ひとりの命やそれぞれの家族の人生が奪われた事実を考えなければいけない」という趣旨の話をされていました。戦争につながる改憲は、なんとしても阻まなければならない…。私が5歳のときに生まれた憲法が、子どもや孫たちの命をずっと守って行く基本法規であり続けることを願っています。