※9月7日以前の日記は、前ページに掲載
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《2007.9.8》
9月8日(土)愛車の走行メーターが20万qに…。また、阪神タイガースが首位に…。
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予定外だった大綱質疑を終え、昨夜はぐっすり眠ることができました。9時すぎから地元町内に「議員活動報告」を配り始めたのですが、日差しが厳しくなったため1時間ほどで中断。午後は、地域配布を引き受けて下さっている方々のお宅をまわって、それぞれの配布分をお届けしました。
事務所に戻ると、娘の一家が訪ねてきてくれており、久しぶりに河南町にある四川料理店「梅花子」へ。実は、この店が堺市内で開店していたころからのファンなのです。片道およそ14qある道中で車を止め、左の写真を撮りました。
●臨海コンビナート開発の総括とシャープの新工場進出計画
さて、昨日の大綱質疑では、まず、市長らが浮かれているシャープの新工場進出問題を取り上げました。議会図書室にある市議会の古い会議録などを調べると、1957年から埋め立てが始まった堺泉北臨海コンビナートに対して、堺市幹部たちが大歓迎した様子が分かります。
出典:『大都市とコンビナート・大阪』(宮本憲一編)35p
●LRT(新型路面電車)建設は、市民にツケを回さないか
公設民営を前提として堺東駅前から堺駅前に敷設が予定されるLRTは、阪堺線との相互乗り入れを実現して、阪堺線の存続に結びつくなら意味がある…と、私はかつて主張しました。しかし、今回の質疑でも事業経費の見込みを正確に示さないため、後世にツケを残さないかと不安が募ります。臨海部への延伸など、とうてい認めることはできません。
●その他の議論(補助金不正受給、測量業務発注、釣り堀営業、障害児・保護者支援、水道メーター)
これまでに指摘してきた数々の事件、@金岡南校区自治連合会の不祥事、A測量業務の発注をめぐる不適正な事務執行、B永年にわたる市有地での釣り堀営業、C障害児や保護者への支援策についても、その後の対応を質しました。また、集合住宅の水道メーター取り替えに関する経費負担の見直しを求める議論も始めました。とは言え、19分間に制限された発言時間では、全項目についての質疑を深めることはできません。必要な議論は、それぞれのテーマの所管委員会や決算委員会分科会に引き継いで、行うつもりです。
当時の河盛安之介市長は、「堺港に七色の煙を上げる」(1959.1)、市税の増収は「5百億に達する」(1959.3)などと市議会で大見えを切り、バラ色の未来を語りました。しかし、コンビナート工場の排煙は6千人を超える公害被害者を生み、50年たった今でも2千人余りの認定患者が苦しんでいます。地元経済への波及効果、住民雇用の拡大などへの期待も、元々の関連企業への発注、他工場での人員整理の受け皿になるなどのことから、見事に裏切られました。そして、堺市の財政状況は、右図のように悪化したのです。八幡製鉄(現在の新日鉄)に大阪府が売った土地の値段は坪4800円。その上、工場の産業廃棄物で海を埋めて作った土地を、こんどシャープに売りました。巨大企業だけが潤った歴史経過をきちんと踏まえて、シャープ進出に備えるべきです。「シャープ狂騒曲」と皮肉られるようなはしゃぎ方は間違っています。