12月15日(金きょうの天気は予報どおりで、降り続いた雨も夜明け前まででした。
※12月14日以前の日記は、前ページに掲載
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《2006.12.15〜16》
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JR堺市駅前での議会報告は、予定通り実施できました。先日、百舌鳥駅前で大活躍してくれた30代の青年がきょうも参加してくれ、「議員活動報告」の配布部数は前回の4割増しです。しかもこの青年は、終了後に駅のホームやゴミ箱を点検に行き、1枚だけ落ちていたものを回収して、「ミラクル!」と叫びながら帰ってきました。何度か同様の街頭活動に携わっている彼にとって、捨てられる配布物がこんなに少ないのは不思議な出来事だったようです。皆さんが車内で読んで下さっているのなら、ほんとうにうれしいですね。
昼前に登庁して、月森、田中両議員と協議したり、控室の音声モニターで文教委員会の様子を聞きながら資料整理。また、総務部や土木部から報告を受けました。
12月16日(土午前中は昨日と同様に青空が広がり、午後からまた曇り始めました。
朝刊で昨日のニュースを読みながら、お天気とは裏腹に重たい気分になりました。改正教育基本法が成立し、防衛庁の「省」への昇格が決まりました。戦後、私たちが学び培ってきたものが、一挙に転換していきそうな気がしてなりません。一昨日議論した、朝鮮や中国の人々の「強制連行」を消し去るような堺市の行為も、そんな流れの中にあるのでしょうか。暗くなる気持ちを抑えて、ひたすらホームページの更新作業に打ち込んでいたら、掲示板にこんな書き込みがありました。
息子を持つ母として
私は息子と二人で暮らしています。きのう長谷川議員のちらしをもらって、今日ゆっくり読ませて頂きました。政治のことはよくわからない私ですが、一字一字一生懸命読みました。なぜかというと、きのうの朝の出来事が私の心から離れなかったからです。私は疲れていたので下を向いて歩いていました。そしたら、ちらしを配っている方が「今日は空がきれいですよ」と言ってくださったので、ふと上を向いたら本当に空がきれいで、ここのところ空を見たりしたことがなかったので何か胸が急に澄んだ気持ちになりました。「そうだ上を向いて生きていかなきゃ」と思い出させてくれた感じがしました。そして、どうしてだかわかりませんが立ち止まって私はその人を見ていました。
すると、そこに息子くらいの年の学生服の子がたばこを吸いながら自転車に乗ってきました。そしたら、ちらしをくれた方がその子供にやさしく語りかけて、その子の肩を抱きながら、たばこをその子の手から取りました。そのやんちゃそうな子は照れながら笑顔になっていました。
ずっと昔はそういう人がたくさんいたと聞いたり、テレビで言っていましたが、私は初めて見ました。なにかじんときました。だから自分の気持ちを伝えたくて、こちらに書くことにしました。私はパソコンとか全然できないので、息子に頼んで息子の友達のパソコンでこのホームページを見ています。タイプライターはしたことがあるのですが、パソコンは生まれてはじめてなので、息子の友達に教えてもらいながら書いています。
なんだか昨日と今日ははじめてのことづくしなので、いつもおっくうな自分なのにほんとに驚いています。長谷川議員の街や子供を想う気持ちが、ちらしやその人からわかりました。本当にありがとうございました。最後に、横にいる息子と息子の友達が「ブッシュに負けるな!」と言っています。(^^)

もちろん、投稿者の川口さんとの面識はありません。また、昨日の朝、私が街頭演説しているすぐそばで、こんなシーンがあったことさえ見ていませんでした。川口さんに声をかけた配布ボランティアは30代の青年で、先日の百舌鳥駅前での議会報告のときも、「活動報告」をお渡しした相手の方の投稿を誘いました。配布したビラが捨てられていないのを「ミラクル」と言って感動していた青年ですが、人々の心に深い印象を残す彼の行動こそ“ミラクル”です。
上記のご投稿を読み返していると、涙が出てきました。配り手と受け手、どちらもがほんとうに清いお心をお持ちなんでしょう。自分自身の心と比較して恥ずかしくなるような思いもこみ上げてきます。改正を求めた保守層が「行き過ぎた個人主義がまかり通り、公の尊重が置き去りにされている」
(朝日新聞12月16日朝刊)と批判してきた「教育基本法」の下で、青年や川口さん、それに私も、教育を受けて育ちました。