2月21日(火)春に向かって伸び始めたカシワバアジサイの新芽…
※2月20日以前の日記は、前ページに掲載
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《2006.2.21〜23》
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堺市「政治倫理条例」の“骨抜き・後退”について、全国からご心配をいただいていましたが、ひとまず危機は脱したようです。きょう開かれた資産公開研究会(議運内機関)に議運委員長が最終調整案として示したものは、当初、議会事務局が作成していた「現行倫理条例」と「国会議員資産公開法」の双方の規定を満たすよう融合させた案にほぼ近いものです。現行条例の内容が変更されるのは、@贈り物のうち葬儀・婚礼に関わる儀礼的なものの記入免除、A市民調査請求に対する回答期限の30日から90日への延長、B訂正を要する場合の仕組み整備、という3点だけ。“骨抜き派”の議員たちが試みた、資産報告書への記載内容の大きな後退や、市民の調査請求権の制限は実現しませんでした。
とは言え、@政治倫理基準、A倫理調査会、B市民調査請求権は、2006年度の検討課題として確認することになったので、まだまだ油断はできません。新聞での報道などを通じて市民の皆さんが関心を高めて下さったため、かろうじて市議会の良識が働いた今回の結果を大切にして、きちんとした議論を積み重ねたいと思っています。
なお、きょうの研究会の席で、非公開の会議の内容が新聞で報じられたことについて「不快だ」と発言する議員や、「誰がマスコミに資料を渡したか」と非難する議員がいました。即座に、「提供したのは私。取材に応じることは前回の会議で公言している」と切り返しました。私は、むしろ会議を公開すべきことも主張しているし、提供した資料は情報公開制度の対象となる文書です。“骨抜き派”議員たちは、資産公開を渋るだけでなく、市民の皆さんを前にして正々堂々と議論することも、きっと嫌っているのでしょう。
2月22日(水)暖かさがぐっと増し、夕方、雨が降り始めるまでは爽快な日でした。
午前中、市民の方から陳情と情報提供を受けました。午後は、先日来、不明熱の原因究明のために入院中の母が退院することになって、病院へ。病院では高熱を出すこともなく、結局、心配するような病的原因は見当たらなかったそうです。それに、入院前よりも体を動かすのが楽になったようにも見えます。職員の皆さんやヘルパーさんたちが親身になって世話をして下さっているケアハウスに戻って、さらに元気を取り戻してほしいと願っています。
2月23日(木)不確かメールで大ダメージの民主党。「楢崎弥之助さんも一喝」だとか…
きょうの倫理調査会では、市長と議員の資産報告書の審査結果をまとめる「意見書」について議論しました。68人の議員のうち17人が債権欄に「該当なし」と書いているのは「不自然」との意見を付けることを提案。年間収入1300万円を超える議員の4分の1が、「30万円の預貯金も持っていない」…。総務省統計局の「家計調査年報」によれば、「年収446万円未満の世帯でも平均678万円の貯蓄がある」というのにです。市民委員のうち男性3人が賛意を示して下さったので、委員4人の付属意見として記載することになりました。
ところで、3月3日の倫理調査会に「出席する」と言っていた高岡武汪議員が、「会議を非公開にしなければ出席しない」と言い始めたそうです。倫理条例では、「会議の原則公開」の規定はありますが、疑問点を解明するために出席を求められた報告義務者が出席するための条件を付ける権利は認められていません。倫理調査会で審議の結果、その旨を高岡議員に伝えた上、どうしても出席が得られなかったら「調査への非協力」として取り扱わざるをえないということで、出席した全委員の見解がまとまりました。