※10月24日以前の日記は、前ページに掲載
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《2005.10.25〜27》
10月25日(火)森の都…仙台の気温は、大阪よりも5℃低かったそうです。
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議会運営委員会の視察で、宮城県議会を訪ねました。宮城県では、1993年にゼネコン汚職で知事や仙台市長が逮捕され、その後も食糧費やカラ出張問題、県議3人の逮捕・失職など不祥事が続きました。この12年間、浅野史郎知事の手で県政改革が進みましたが、県議会も知事と張り合う形で、様々な改革を試みています。本会議場の議席と速記者席の間に「発言席」を設け、質問形式でも回数制限をなくして、「一問一答」の質疑を可能としました。
また、議員による条例提案も活発に行われるようになり、ここ7年度の間に15本の新条例を成立させています。ちなみに、質問回数の制限撤廃などは、最近、大阪府議会でもやり出したこと。「政令市の議会」と胸を張り始めた堺市議会は、これらの先進事例に学ぶ“改革”を断行することができるでしょうか。ぜひとも、「視察の成果」として実現したいものです。
10月26日(水)「強いタイガース」は、ついに復活しませんでした。日本シリーズ終了。
昨日に続く議運視察は仙台市議会です。訪問時間が10時だったので、視察メンバーよりも一足先に市役所に向かい、農政企画課長の鈴木憲一さんを訪ねました。2002年7月、仙台市で「自治体議員勉強会in宮城」を開催した折、当時、NPOの育成や支援施策を担当されていた鈴木さんには大変お世話になっており、そのお礼を兼ねての表敬訪問です。
あのときの勉強会では、浅野史郎知事に講演をお願いし、参加者と知事との懇談も実現しました。知事の「ジョギング日記」(7月23日)にその模様が書かれています。ところが、先の日曜日に行われた知事選で、4選出馬をしなかった浅野知事に代わって自民党推薦の前県議が当選。全国から注目された「自治体改革」は、果たして続くのでしょうか…。県庁職員の皆さんに、何となく不安げな様子が感じられました。
さて、きょうの仙台市議会視察は、いささか拍子抜けでした。同じ汚職事件を体験しながらも、県庁や県議会のようなドラスティックな改革を果たした様子は窺えず、むしろ議会改革は遅れているのではないかとさえ思えます。浅野知事のように、地方分権を意識しながら、情報公開や住民自治を鮮明な旗印として掲げる首長が現れなかった故なのかもしれません。
10月27日(木)残暑が厳しかったせいか、紅葉を待つ木々の葉焼けが目立ちます。
朝から、市役所で市教委などの報告を受けた後、会派の打ち合わせ。事務所に戻って公園事務所からの報告も受けました。ご要望があった、街区公園のバリアフリー化が進みます。
ところで、都市政治研究所が主催する「自治体議員勉強会」の合宿を、今年度は1月に沖縄で実施することにしています。当初は1泊2日の日程を組んでいました。1日目(25日)は、宜野湾市長・伊波洋一さんから普天間基地や米軍ヘリ墜落事件についてのお話しを伺い、懇談。2日目(26日)は、基地や南部戦跡の見学することにして、企画・解説・案内を沖縄大学客員教授の真栄里泰山さん(元・那覇市企画部長)にお願いしていました。
しかし、このところ普天間基地の移設をめぐる日米交渉が進展し、移設予定先とされる「辺野古」に注目が集まっています。そこで、急遽、日程を1日増やして、南部戦跡の見学を3日目(27日)に延期。2日目は、名護市辺野古崎のキャンプ・シュワブ沿岸部などの現地を訪ね、関係先の見学や住民の方々との交流などを試みることにしたのです。きょうは、計画変更の調整や、すでに参加申し込んで下さった方への連絡などにも追われました。