堺市の酪農団地から未処理汚水が河川に流出 市「不適切だった」 

 堺市の酪農団地から未処理の汚水が一般河川に流されていたことが12日、分かった。問題の部分は現在も完全には改良されておらず、伏見弘之助役は「指導を徹底したい」と話した。

 市議会の市民環境産業委員会で長谷川俊英市議(無所属)が質問で明らかにした。市農水産課によると、同市豊田の堺酪農団地の下流にある法道寺川流域の住民から今年2月、「汚水が流れている」と苦情があった。調査で、雨水と混じって処理しきれなくなった牛舎のふん尿を約5年間にわたって敷地内の池に入れたところ、降雨時にあふれていた。現在は池の周囲を高くする応急措置をしているという。同川は上水道源ではないが、農業用水に使われている。市は「産業廃棄物であり、不適切な処理があった」としている。

 酪農団地は、同市の産業廃棄物収集運搬業「エーダイ開発」による不法投棄の舞台にもなっていた。 【大島秀利】

毎日新聞

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●2003.9.13