8月定例会の初日本会議(8月22日)に、3人目の副市長人事が提案されます。この案件をめぐって市民から疑問の声が届いており、私は「質疑」を通告しています。今日は、改めて関係法令を確認。市民の方からも話を伺いました。また、東京出張についての報告書などもまとめ始めています。
朝から登庁。副市長人事に疑問を抱かれている市民(Nさん)を交え、行政部、人事部などからヒアリングしながら意見交換。
Nさんが今回の副市長人事について最初に疑問を抱いたのは、6月21日の臨時議会に提案された同意案件が2人の副市長についてだけだったことです。「堺市副市長定数条例」は「本市副市長の定数は3人とする」と定めています。当時、2人の副市長が6月末に任期満了となり、もう1人は6月末で退職することになっていました。3人の副市長全員が居なくなるのに、2人しか選任しないのは定数条例の「3人とする」との規定に違反することになります。
また、臨時会後の記者会見記録が市ホームページに掲載され、記者から問われた市長は「3人体制が望ましい」と答えています。これを読んだNさんは、「副市長が2人だけでは条例違反となることを市長は認識できていないのではないか」と疑問を深めました。意見交換に出席した職員たちは「市長も認識していた」とかばいましたが、真偽は不明です。それに今更、市長が「知らなかった」と認めるはずもありません。ただ、ほんとうにきちんと認識できていたのなら、市民に疑問を抱かせるような発言をすべきではなかったと私は思います。
もっとも、経産省から派遣された副市長の辞職願が提出されたのは6月7日でした。臨時会のための議会運営委員会は6月19日で、それまでに新たな人選をして議案提出するのが困難だったことは推察されます。今日の意見交換を通して、Nさんにも状況の確認をしていただけたと思い、明日の本会議での質疑通告は取り下げることにしました。
午前中は事務所で仕事。大綱質疑での議論の絞り込みを始めました。また、午後1時に開会した本会議には3人目の副市長への同意議案が提出されて可決。ただ、就任は9月1日とのことですから、定数条例の規定に対する「違法状態」は都合2か月続くことになります。
ところで、しばらく観察を怠っていた合歓の花は一段と花数が増え、数えてみると9本の枝先にいくつもの花を咲かせています。これから開花するつぼみもたくさんあって、夕方の来客の目にとまるようにもなりました。