朝の大泉緑地。セミの声がツクツクボウシに変わり、一面にハスの葉が広がる大泉池でも、花を見ることができる場所が限られてきました。
妻の父が書き残した生涯回顧記「四男風生史」の編集をしていて、陸軍将校だった義父が満州で軍務に就きながら太平洋戦争開戦に疑問を抱いていた記述に感心しました。「私は航空機整備の技術屋である。航空発動機の骨格である曲軸その他の精密部品の製作は、米国やドイツ製の工作機械に頼っていた時代で、これからの戦争は技術力である。果たして技術の先進国に勝てるであろうか。彼らの技術力を知ってか知らずか、全く無謀の挑戦のように私は思った。私の頭に浮かんだ幽かな疑念であったが、これだけは、ここに書き留めておきたい」
ほかにも、関東軍による不消化予算6千万円(「平成九年の現在に換算すれば、三千億円相当か」=著者)の無駄遣いなど、当時の軍部への批判的記述が見られます。やがて敗戦。現地採用の女子軍属を親元に送り届けてから、鉄道が不通となった帰路を、中国軍兵士の検問や野犬の襲撃をかいくぐって山野を歩き続け、4日をかけて妻子の元に戻ったこと。その後、6歳と2歳(妻)の娘、臨月間近い義母を伴っての引き揚げなど、まさに「手に汗握る」ような逃避行のくだりは、まるでドラマの台本を読んでいるような気持ちに引き込まれます。
さて、今日の大阪府の新型コロナウイルス新規感染者は23,098人、亡くなられた方28人。堺市の新規感染者は1895人(前週土曜の1.42倍)、亡くなられた方は2人(70代と80代)。
午後、ビッグアイ(泉ヶ丘駅前)で開催された市民1000人委員会の市政チェック学習会に参加しました。関西学院大学教授の桜井智恵子さんが、「いじめ、不登校問題をどう取り上げる」と題して講演。続く、元・堺市議の野村友昭との対談を通しても、子どもや教育をめぐる鋭い問題提起に多くを学びました。
なお、今日の大阪府の新型コロナウイルス新規感染者は17,671人で、亡くなられた方10人。また、堺市の新規感染者は1498人(前週日曜の1.00倍=7人増)、亡くなられた方は2人(70代と90代各1人)でした。