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《2022.5.11~12

※5月10日以前の日記は、前ページに掲載

5月11日(水)フェリー着岸時から雨は、お昼過ぎには止み、福岡は18.0℃~25.0℃。

今回の旅の目的のひとつは、昨秋105歳の生涯を閉じた義母を過去帳に書き入れていただくため、妻の実家の菩提寺を訪ねることでした。
筑紫野市にある菩提寺・西蓮寺の納骨堂脇からは、宝満山が望めます。妻の幼少期には家族で登って初日を拝んだそうですが、最近は麓の竈門神社が「鬼滅の刃」の聖地とされ、訪問者が増えています。

昨夜は福岡市内に宿をとり、午前中から昼食まで妻の旧友ご夫妻と歓談。
午後は、九州自動車道で熊本県人吉市に向かいました。同市は一昨年の豪雨災害で大きな被害を受け、堺市の藤井刃物製作所が災害救援物資として包丁600丁を送りました。また、与謝野晶子・鉄幹夫妻が昭和7年に訪れて歌を詠んだゆかりの地で、3年前に堺市のブランドサクラ「与謝野晶子桜」を植樹。その桜も被災して流されたため、今年2月に改めて苗木を贈っています。
3時間余りのドライブで最初に訪問したのは、5月6日に新築オープンしたばかりの人吉市役所。議会事務局次長の桒原亨さんが用意して下さっていた災害復興関係の資料をいただきました。
その後、宿泊先に選んだ「旅館・芳野」へ。雨が小降りになったので、人吉駅前と「大橋」のたもとに植樹された「晶子桜」を見るために歩きました。あちこちに災害の爪痕が残る状況と共に、晶子の歌碑が何基も建てられていることを発見。改めて同市と堺市とのご縁を感じました。
宿に戻ると、今も仮設住宅暮らしという女将が挨拶に来て下さり、被災状況や復興への覚悟を伺いました。旧人吉藩の御典医屋敷跡に料亭として開業したのは明治42年。昭和初期に旅館を併設した建物は国登録の有形文化財です。しかし、床上1.8mの浸水被害で損傷し、本館は今も復旧工事中。現在は1日2組だけの限定営業をされています。そんな事情をあらかじめ調べ、同館での宿泊を決めました。

5月12日(木)朝から雨の中、車で向かった人吉市は夕方に小止み。19.0℃~23.5℃。

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