《2021.6.18》
(2486)

※6月17日以前の日記は、前ページに掲載

6月18日(金)今日は降らないと思っていた雨が、昼前から夕方まで。21.0℃~25.0℃。

「読書ノート」余録。一昨日と昨日の日記で紹介した「読書ノート」のことは、石本京子議員(共産党)が大綱質疑で最初に取り上げました。その折、石本議員は堺市教委のオリジナルノートは「教師や図書館員が作成に携わった」と述べ、セレッソ大阪提供「読書ノート」は、「司書や教職員の意見を聞いて作成したのか」と質問しました。
この質問に大阪維新の会の議員が敏感に反応。その日の最後の大綱質疑で「司書や教職員の声を聞くべきだという発想は、(両者を)上の立場においた主張だ」と言い出しました。司書が本の専門家で、教師は教育の専門家だと、彼らは認識していないようです。
石本議員は、セレッソ読書ノートに市長が登場するのは「教育の政治的中立性を損なうのではないか」とも指摘しました。それ故に、維新議員は即座の反撃を試みたのでしょう。「やったら、やり返す」=正しくは「やられたら、やり返す」。そんな政治信条をお持ちの誰かの薫陶を受けての振る舞いなのかもしれません。
●最終ページを比べてみると…
ところで、私は2つの読書ノートの最終ページに注目しました。

市教委作成の読書ノート(上)は、市立図書館へのいざないです。対してセレッソ大阪提供の読書ノート(下)は、1冊読むごとにシール(ノートに挟み込んで配布)を貼るページを設けています。そして、例えば「50冊達成プレゼント」として、「先着順で、オリジナルグッズをプレゼントする」ことも「ごほうびのページ」にうたっています。「先着何人」なのかは不明ですが、もしかしたら、「読んだ」ことにしてシール貼りを競うような心理を誘発させないでしょうか。
また、「図書館へのいざない」の記載がないことは堺市教委も気になったのでしょう。市立図書館が自家製印刷した「利用案内」を挟み込んで配布している模様です。しかし、綴じ込んでいないので紛失してしまうかもしれません。そのことは、健康福祉委員会で指摘しました。
なお、市長も登場する「私たちのオススメの本」のページに掲載されている人物は、市長を含めて3人の男性。次のページには「セレッソ大阪選手のオススメ本」を掲げた3人の選手の写真と本が掲載されています。登場者6人の全員が男性です。「男女平等社会形成推進条例」の議論で始まった健康福祉委員会の最後に指摘するつもりだったのですが、持ち時間の残りが「2秒」と表示されたため、触れずに発言を終えました。

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