写真は、開会前の百条委員会会場。写真中央(角)に竹山前市長の証言席とその後方に補佐人席を設けています。この写真の反対側にある傍聴席(10席)はすでに満席。抽選で入れなかった3人の方が別室でモニター傍聴です。また、傍聴席の後ろの記者席には報道のテレビカメラが7台。各メデイアが注目する委員会でしたが、竹山氏は姿を見せませんでした。
●予測できた竹山氏の「不出頭」
今日、竹山前市長に証人尋問のために出頭を求めることを決めたのは9月6日の第6回百条委員会でした。その6日後の9月12日、大阪地検が竹山氏宅や後援会事務所の家宅捜索に入り、強制捜査が始まりました。捜査の進展状況は定かでありませんが、現段階で出頭しても竹山氏は、おそらくすべての尋問事項に対して「刑事訴追の可能性」を理由として証言を拒否したのではないかと推察することもできます。
また、竹山氏の代理人弁護士からは、「百条委員会の設置目的や理由などを書面で説明してもらうまでは証人出頭の日程調整を留保する」旨の文書が届いています。代理人がこの文書を提出した意図はいくつか考えられますが、別途、陳情書も提出されていて、11月定例会で審査した結果を堺市議会としての公式な回答を行うことになっています。
このような事情を勘案すると、竹山前市長にとっては「出頭の条件が整っていない」と考えることもあり得るはずです。
●百条委員会としては「再出頭請求」を検討
地方自治法第100条3項と9項には、「正当な理由なく出頭しないとき、議会は告発しなければならない」旨が規定されています。また、竹山氏から「出頭しない理由」を示す文書などは提出されていません。この段階で直ちに「正当理由がない不出頭」と認定するには躊躇を覚えます。そこで再度の出頭請求を行うことが、百条委員会休憩中の委員協議で話題になりました。
なお、11月8日(金)10時30分には、市長選の出納責任者だった阪本圭氏の証人尋問を予定していますが、阪本氏からは「出頭については、竹山修身氏の出頭に従います」との文書が提出されています。当日の状況を見た上で、竹山氏に対する再出頭請求について百条委員会での議論が行われることになりました。
●駅前議会報告は予定どおり
ところで、今朝のJR堺市駅前での議会報告は、予定どおり行わせていただきました。私にとっては最初の選挙以来ずっと立ち続けた駅で、いつも皆さんの温かい声援や握手をいただいて来ました。とは言え、40年も経つと出勤される方々も大きく変わります。お馴染みだった方のお顔が見えなくなることもあり、もしかしたらお仕事からリタイヤされたのではないかと思いをめぐらしています。ともあれ、冷え込みが感じられた朝にもかかわらず、一生懸命「議会報告」を手渡して下さったボランティアの皆さんに感謝です。