《2019.10.21》
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※10月20日以前の日記は、前ページに掲載

10月21日(月)予報どおり昼過ぎから雨になりました。朝は暖かく、16.0℃~22.0℃。

今日の午後、今年度所属することになった「世界遺産と魅力的なまちづり調査特別委員会」が開かれました。
まず、9月の議会で何度も議論した古墳遊覧ヘリコプターについて、発着場使用許可時間を2時間以上も超過し、虚偽報告書まで提出した運航事業者へのその後の対応を質しました。決算委員会の総括質疑(9月19日)で、市当局は「運航会社の社長を呼び、理由など整理することを求めている」と答弁したのですが、1月以上経過してもなお、受理できる回答が提出されていないとのこと。事業者の不誠実さとともに、そのような事業者にヘリ運航を委ねた堺市側にも抜かりがあったことを改めて指摘しました。
また、当該事業者が不法行為を重ね、古墳周辺住民の騒音被害や危険性への不安を無視して運航したことは、金銭的利益の追求を第一義とする「商業主義」によるものではないかと質したのですが、市当局の認識は甘いようです。

●ユネスコ世界遺産委員会の評価
ユネスコ世界遺産委員会が百舌鳥古市古墳群の世界遺産登録を決議した際、その審議の席上で、次のようなことが評価されました。①「1600年にわたって守られ、市街地にありながら高いレベルの法的保護のもとに保存管理された素晴らしい物証」。②「開発に対して市民運動によって保護された古墳が構成資産に含まれているなど、地域社会にも根ざしている」
そんな歴史的価値を評価された文化遺産を活用する際、決して「コマーシャリズム」(商業主義)を基軸に据えてはならないはずです。観光での訪問者に対しても、そのような古墳群の意義を深めて味わってもらうような施策が必要だと思います。また、古墳を守りながらその周辺で暮らす地域住民の生活の営みを大切にして、活用にあたっての協力を得ることも必要です。
私は今日の特別委員会で、そんなことを声を大にして主張し、永藤市長が試みようとしている気球にしても決して商業主義に陥ることがないように求めました。
さらに、少し具体的な提案として、JR百舌鳥駅から大仙古墳に向かう人が最初に目にする「収塚古墳」を築造時の姿に復元すること、古墳周辺の無電柱化などについても議論しました。
●午前中に関係事業者と意見交換
実は特別委員会が開かれる前、午前中に関係事業者との意見交換会が開催されました。出席して下さったのは、「堺の名物を広める会」の立花孔一さん、「紙cafe office WARKS」の松本友美さん、「140(いちよんまる)B」の中島淳さんの3人でした。
この意見交換会は特別委員会にふさわしい試みで、お三方の話もたいへん興味深く、多くの委員が特別委員会での発言で引用、紹介していました。私も、中島さんが話のネタにされた『ザ・古墳群』(140B発行)を、昼の休憩時に堺タカシマヤ店内の書店まで足を運んで購入。大いに触発されて特別委員会での議論に臨みました。
●昨日の日記で、駅前議会報告の予定を誤記
ところで、今朝は予定どおり地下鉄・中百舌鳥駅①②出入口での議会報告を実施。終了後、意見交換会に間に合うように登庁しました。登庁後に気づいたのですが、昨日のアクション日記に記載した今週金曜日(25日)の駅前議会報告予定が誤っていました。正しくは、白鷺駅前で、中百舌鳥駅南側は来週月曜(28日)の予定です。なお、昨日の日記も訂正しました。

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