大綱質疑の出番は、予測よりやや遅れて3時53分から。最初に、たくさんの苦情が寄せられた古墳群遊覧ヘリについて、実施した事業者の問題点や行政対応のずさんさを追及しました。
まず、3日間の事業実施に先立って同じコースを試乗したという永藤市長に、ヘッドホンを装着しなければならないほど大きな飛行音が窓下の住宅街の騒音になると思わなかったかと質問。しかし、答弁は多分に的外れでした。
●時間オーバーに加え、報告書にも疑問
最終日の7月15日、事業者は堺市が発着場の使用を許可した時間を2時間以上オーバして運航しました。その上、市への報告書などには最終着陸「18:57」と記しています。他方、私にメールで知らせて下さった市民は「19:05」までの運航を現認しています。また、この方とは別に16:00~19:07の運航状況をすべて記録し、飛行機体まで撮影してブログに掲載している方もいます。事業者の報告書や顛末書の真偽も確かめない行政対応を批判しました。
●大阪航空局が業務改善命令や警告
いろいろ調べていると、当該航空会社は低空飛行、無資格操縦士による遊覧運航、燃料切れなどの事案を重ね、大阪航空局から業務改善命令と警告を受けていることも判明。市はそんな事実を把握せず、住民が心配している事故発生への対応も手抜かっています。猛反省を求めましたが、市長からは不安を感じた市民へのお詫びは聞かれませんでした。
なお、もう一つのテーマ「特別職等の旅費」に関する議論は、明日の日記で報告します。