《2015.9.29》
(1592)

※9月28日以前の日記は、前ページに掲載

月29日(火)今日もよく晴れたようですが、丸一日、議場や議運委員会室で駆け引き。

今日の本会議では、登壇して2回、自席から2回、合計4回の発言機会を得ました。最初の発言は、常任委員会に付託して審議を終えた議題に関する討論(意見表明)です。

●大阪維新の会の無責任さを指摘
今議会には、市民会館跡地に建設される「堺市芸術文化ホール条例」が市長から提案されました。第19条第1項の規定がホール運営の指定管理者を「堺市文化振興事業団」だけとする内容だったので、公明党が民間団体なども指定管理者とできるように修正案を提出。産業環境員会で可決されました。
その際、大阪維新の会は「修正案に賛成し、修正部分を除く原案には反対」と表明。その主張に従うと、関連規定を何も定めていない、第19条第1項(写真のパネル)だけの条例が制定されることになるのです。

ホール建設に反対の立場を貫きたいなら、原案にも修正案にも反対するか、維新独自の対案を提出すべきでしょう。公明党の顔を立てるつもりだったのかもしれませんが、誰が考えても陳腐な主張です。「維新の会の堺市政に対する無責任さの現れだ」と強く批判しました。
●小林よしか議員のチラシ疑惑をめぐって緊急質問
2回目の発言は緊急質問の申し出です。先般の議運では、小林議員本人や維新の会が説明責任を果たそうとしないことに抗議しました。このまま議会を閉会してしまうのは、議会基本条例に定めた議会や議員の活動原則に反します。そこで、基本条例の関係条項を示して、「議会事務の統理者であり、維新市議団代表でもある水ノ上議長に質問したい」と発言しました。
●議運での協議を経て、緊急質問を撤回へ
堺市議会の慣例では、緊急質問の申し出があったときは本会議を休憩して、議会運営委員会で協議することになっています。維新はじめ、私に発言をさせたくない会派の委員は、「緊急性がないから発言を許可しない」と主張。しかし、テレビ各社のカメラが並ぶ前で発言封じをするにはためらいもあったはずです。結局、水ノ上議長が初めて口を開いて、「小林議員を調査中である」と釈明。これを引き取った議運委員長が、「10月中頃までに議運を再開し、議長の報告を受けることにしたい」と提案。少し遅くはなりますが、報告内容をもとにした議論ができることになったので、緊急質問を撤回することにしました。本会議再開後の撤回発言が3回目。「小林議員自身も議会基本条例の提案者だったことを忘れないように」と、釘を刺しました。

●職員の政治的行為制限条例は廃案に
さて、維新の会提案の「職員の政治的行為制限条例」は、一旦可決されたものの、市長が再議書を提出。議運で協議の後に本会議を再開して、質疑・討論が行われました。
維新の会は、確たる証拠も示さずに中條副市長が市長公室長時代に選挙活動をしたと発言。また、「再議は議会軽視だ」と主張しました。そこで、4回目の発言(討論)に立った私は、自分たちは説明責任を果たさず、人を誹謗する維新の政治姿勢を批判。また、「松井知事の再議権行使が7回にも及ぶことを棚に上げた身勝手な主張だ」とたしなめました。なお、再議後の採決では、賛成者(維新・公明・自民のうち1人)が3分の2に達せず、維新提案の条例は廃案です。

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