予報では「午後から」だった雨が、宿を出発する前に降り始めました。「国道56号線を行った方がいいですよ」という宿スタッフの助言に逆らって、旧道を選択。本数がそう多くはないはずの土佐くろしお鉄道の列車によく出会う、歩きやすい道でした。
黒潮町白浜の民宿兼食堂で昼食を摂っていると、隣席の女性から話しかけられました。右側の方は、1月4日の交通事故で重傷を負い、今も全身に痛みが残るとのこと。「早く治るようにお参りしてほしい」とのご依頼を、お名前などを伺って引き受けました。
5月10日(金)第2日=佐賀温泉(こぶしのさと)〜土佐入野(ネストウエストガーデン)
昼食メニューに付いていなかったアイスコーヒーのお接待をいただき、雨の中を10分ほど歩いたら、車で追いかけて来て「今夜の宿まで送ります」とのお申し出。もちろん、丁重に辞退しました。なお、左側の方はなんと堺市にご実家があり、東陶器小学校に学んだそうです。
人々との出会いを楽しみつつ、今日はひたすら雨中歩行。海岸に近い道では標高と万一の際の避難場所を確認しながら…。ただ、昨夜の宿と今夜の宿が同系経営のため、荷物を運んで下さったので助かりました。 【歩行距離24q 35,859歩】
四国遍路・区切り打ち日記(第3回)