《2012.9.5》
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※9月4日以前の日記は、前ページに掲載

3日目の大綱質疑は、発言通告者の1人が取りやめたこともあって、2時26分に終了。その後、公明、維新、ソレイユ、自民の4会派議員から、「がん対策推進条例」が提案されました。
私がこの条例案の提示を受けたのは8月20日です。翌21日、NPO法人「がんと共に生きる会」副理事長の濱本満紀さん、大阪府立成人病センター・がん予防情報センター長の津熊秀明先生、同センター企画調査課参事の井岡亜希子先生(医学博士)、大阪府がん対策推進条例の制定作業に携わった職員の方などの会合に出席する機会を得て、その際、条例案に対するご意見を伺いました。

●検討要請に対する提案者の回答は…
私は、前文への2〜3行の文章追加をはじめ、上記各点に関しての検討を提案者に要請していました。しかし、ABについての一部修正はあったものの、他は受け入れられませんでした。今日の議案質疑ではそのことを指摘し、付託される健康福祉委員会で議論することを表明しました。
▼右図は、市立堺病院「堺市のがん」(がん白書)に示された「がん死亡率」です。左側が男性、右側は女性。棒グラフの左=全国、中=大阪府、右=堺市の死亡率を比較しています。

@前文に堺市のがんの現状を…
「この条例が広く堺市民の関心を得るため、前文には堺市特有の状況を盛り込むべきです」と真っ先に指摘したのは、がん患者への支援活動などをしている濱本さんでした。皆さんも「同感だ」とおっしゃいます。そこで私は、市立堺病院が2010年に発行した「堺市のがん」が明確に指摘していることを条例案前文に追加すべきだと考えました。そして、関係者の意見を伺うと、「大阪府のがん死亡は全国最悪レベル、堺市のそれは府全体を上回っているという由々しき状況にある」という文章にまとめたら、という提案をいただきました。
Aがん検診は「計画組織化」されたものに…
大阪府の推進条例には、「計画組織化されたがん検診」との条文があります。成人病センターの両先生は、検診体制の充実に「計画組織化」は欠かせない…と強調しました。
B「女性特有のがん」と規定したら「乳がん」が除外される
男性にも乳がん患者がいます。そもそも「女性特有のがん」と特化する必要はないのだが、もしその規定が必要でも「女性特有」は適切な表現でないと、皆さんが口を揃えました。
Cがん患者や家族への就労支援が必要
大阪府の条例では、「がん患者及びその家族等の就労に関し必要な支援」との規定があり、堺市条例案にも盛り込むべきだ…とのご意見もありました。
D受動喫煙は「室内」に限定すべきではない
堺市条例案では、受動喫煙を「室内又はこれに準ずる環境において…」と定義しています。しかし、そのような定義は根拠がなく削除すべきだ…と、津熊先生は指摘します。
E条例そのものの見直し規定を設けるべき
大阪府条例は、知事が2年をめどに規定内容を検討・見直しすべきことを附則に定めています。他方、堺市条例案には該当規定がありません。

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月5日(水)今日は久しぶりによく晴れた日になりました。最高気温「32℃」も続きます。